藤田光学工業(ふじたこうがくこうぎょう)は日本にかつて存在したレンズメーカー、カメラメーカーである。

1928年レンズメーカーとして出発した。1954年4月に6×6cm判一眼レフカメラの試作を始め、1955年量産試作に入り、1956年3月アメリカ向けにカメラ名カリマーレフレックス(Kalimar Reflex)、レンズ名カリガー(Kaligar )で生産を開始し、輸出した。1957年11月日本国内向けにフジタ66として発売した。

カメラ製品一覧 編集

120フィルム使用カメラ 編集

フジタ66シリーズボディー 編集

6×6cm判一眼レフカメラ。二眼レフカメラを縦に圧縮したような形状。

  • フジタ66ST型(1957年11月発売) - セルフコッキング。シャッターは布幕フォーカルプレーン。シャッターボタンを離すとミラーが復帰する。セミオートマット[1]
  • フジタ66SL型(1958年9月発売) - 1/5、1/10秒のスローシャッターを装備した[2]フジタ66ST型のスローシャッター装備改造も受け付けた[1]
  • フジタ66SQ型(1964年9月発売) - ミラーがクイックリターン式となった[1]

フジタ66シリーズ用レンズ 編集

  • フジター52mmF3.5 - 6群6枚[3]。中型カメラで最初のレトロフォーカス型レンズであった。非常に優秀[2]
  • フジター80mmF3.5 - 3群3枚[3]。ソフトで一般向きではないが不思議な描写をする[2]
  • フジター150mmF4 - 4群5枚[3]。ゾナーには及ばないがゾナーより逆光には強い[2]

レンズ製品一覧 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c 『クラシックカメラ専科No.3、戦後国産カメラの歩み』p.120。
  2. ^ a b c d 『銘機礼賛2』p.65。
  3. ^ a b c 『クラシックカメラ専科No.3、戦後国産カメラの歩み』p.119。

参考文献 編集

  • 『クラシックカメラ専科No.3、戦後国産カメラの歩み』朝日ソノラマ
  • 田中長徳『銘機礼賛2』日本カメラISBN 4-8179-0006-7