バントウ(蟠桃)は、白い果肉と丸く平らな形が特徴的なモモ品種である[1]サターン・ピーチ(Saturn peach)、ドーナッツ・ピーチ(Donut peach)等とも呼ばれる。

バントウ

外見 編集

バントウは、通常のモモよりも小さく平たい。果皮は黄色や赤色で微毛が多い。果肉は通常のモモよりもかなり固くて甘く、香りが強い。モモの内部は淡色である。

収穫期 編集

晩春から夏の終わりまでの間に収穫される[2]

編集

通常のモモより甘く、わずかなアーモンドの香りを持つ[3]

歴史 編集

1869年に中国からアメリカ合衆国に導入され、1990年代に人気を得た[4]

日本にも導入され、福島県和歌山県が主な産地[5]

文化 編集

は中国文化において不老長生のシンボルであるが、特に蟠桃は道教の女神・西王母が天界で育てる桃であり、食べれば不老不死が授かるとされた。『西遊記』には、孫悟空が蟠桃を盗み食いした挙句、天界の神仙らと大立ち回りを演じる場面がある。

出典 編集

  1. ^ Woys, William. “‘Saturn’ Peaches”. Motherearthnews.com. 2012年8月12日閲覧。
  2. ^ Donut Peach | Harvest to Table”. Harvestwizard.com (2008年5月27日). 2012年8月12日閲覧。
  3. ^ Tabitha Alterman October/November 2006 (2009年8月27日). “Top 10 Reasons to Try a Donut Peach”. Motherearthnews.com. 2012年8月12日閲覧。
  4. ^ Peaches”. Viva Tierra Organic. 2013年12月6日閲覧。
  5. ^ 「https://tsukijiichiba.shokubunka.co.jp/blog/stuff/350_flatpeach/」【豊洲市場のウラガワ】

関連項目 編集