蝉翼拓(せんよくたく)はの羽根のように薄くとられた拓本、もしくは拓本をとる技法。もともと中国では拓本の成り立ちからいって、拓本は濃く採られる傾向があった。それに対して蝉翼拓は、拓本そのものに美しさを見いだした、当時としては異色な拓本である。

中尊寺 青銅磐

中国宋代には作られたといわれるが、実際の作品としては明時代中期以降のものが残っている。実際に本当に薄くとるのは難しい技法である。

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