血管肉腫(Hemangiosarcoma、9120/3[注 1])は、急速に成長する侵襲性の高い稀な悪性腫瘍である。殆どイヌにしか発生せず、ネコ、ウマ、マウス、ヒトには稀にしか発生しない。血管の内壁に発生する肉腫であり、顕微鏡で見ると血液の詰まった溝や空間がよく観察される。死因の多くは、この腫瘍の破裂による失血死である。

Hemangiosarcoma
概要
診療科 Oncology
分類および外部参照情報

“Angiosarcoma”(脈管肉腫)という用語は、接頭辞なしで使用される場合、多くの場合、血管肉腫を指す[1]。しかし、脈管肉腫に含まれる血管球血管肉腫(Glomangiosarcoma、8710/3)とリンパ管肉腫(Lymphangiosarcoma、9170/3)は(ヒトでは)血管肉腫とは異なる疾患である。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 国際疾病分類-腫瘍学(ICD-O: International Classification of Diseases for Oncology)

出典 編集

  1. ^ Dickerson, Erin; Bryan, Brad (2015). “Beta Adrenergic Signaling: A Targetable Regulator of Angiosarcoma and Hemangiosarcoma”. Veterinary Sciences 2 (3): 270–292. doi:10.3390/vetsci2030270. PMC 5644640. PMID 29061946. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5644640/.