西道庵

幕末明治期の医師

西 道庵(にし どうあん、生没年不明)は、幕末明治期の医師。組合立人吉公立病院(現・人吉総合病院)を設立し、初代院長となった。

経歴 編集

肥後国人吉藩出身。

藩費生として江戸遊学を命ぜられ、西洋医学を学ぶため、慶応2年(1866年)に鉄砲洲慶應義塾に入学。続いて佐倉藩の藩医・佐藤舜海に師事。明治3年(1870年)頃に人吉町西詰若宮に帰郷し、自宅で開業する。西南戦争で人吉が官軍と薩摩軍の戦場となると、人吉病院で治療に従事した。

明治11年(1878年)10月8日に「公立人吉病院」が老神町に設立されると、初代院長に就任。なお、当時本藩の無届出奔により平民になったものという。

参考文献 編集

  • 丸山信編『人物書誌大系 30 福沢諭吉門下』日外アソシエーツ、1995年3月、ISBN 4816912843

外部リンク 編集