貸金庫(かしきんこ)は個別に荷物を預ける容器となる固定された箱であり、大抵は巨大な金庫や銀行金庫室の中にある。主に銀行郵便局などにあり、主に盗難・火災・洪水・改ざんなどの危険から、宝石貴金属通貨有価証券・(遺言出生届・譲渡書類など)重要書類、記憶装置などの保護に利用する。アメリカ合衆国では銀行や連邦預金保険会社は預託物を保証しておらず[1]、個人が金庫に対し保険をかける必要があり、貸金庫に特化した保険商品が販売されている[2]

スイス銀行の貸金庫
2011年ミズーリ州ジョプリンの竜巻で被災した金庫室

一般的な契約では利用者は料金を払い、銀行が用意した鍵や署名符号の並べ替えにより開錠する[3]。一部の銀行は生体認証を導入している[4]。多くのホテルリゾートクルーズ船も滞在者用に受付や個室内に設置している[5]

日本の銀行や郵便局の貸金庫は口座番号と紐付いている為、口座契約者の死亡により口座が凍結された場合、貸金庫も凍結されて保管物を取り出すことはおろか金庫の中を見ることさえできなくなる。従って、遺言書、墓園使用契約書、権利書、実印、印鑑登録カード、マイナンバー通知カード、生命保険証券、預金証書、株券、手形、小切手、ゴルフ会員権、リゾート会員権、宝石、貴金属、高級ブランド品など相続に絡む書類の保管は注意を要する。

脚注

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関連項目

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