越のかおり(こしのかおり)は、2007年(平成19年)に中央農業総合研究センター北陸センターによって育成されたイネ(稲)の品種[1]。高アミロース米品種の一つ[2]。旧系統名は「北陸207号」[1]。「キヌヒカリ」とインド原産の「Surjumkhi」とを交配し、「キヌヒカリ」を三代戻し交配することによって育成された[1]

東北南部以西での栽培に適し、熟期は「コシヒカリ」並[1]。収量は、「コシヒカリ」と比べると、標準施肥栽培では低いが、多肥栽培では同程度である[1]

アミロース含有率は30〜35%[1]。粒型は短粒で、日本国内の通常品種と変わらない[1]。高アミロース米は、適度なコシが出るため米粉麺に向くとされるが[2]、「越のかおり」の麺は、「コシヒカリ」などの麺と比べて、麺離れが良く、食味も良い[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h 石谷 2009, p. 155.
  2. ^ a b 日本食糧新聞社 編 2018, p. 169.

参考文献 編集

  • 石谷, 孝佑 編『米の事典 -稲作からゲノムまで-』(新版)幸書房、2009年11月20日。ISBN 9784782103388 
  • 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。ISBN 9784889272666 

関連項目 編集