遠近競射(えんきんきょうしゃ)とは弓道の個人競技における順位決定方法。 遠近競射は「近寄せ」とも呼ばれる。

全日本選手権などの決勝で順位を決定する際には射詰(各競技者が一本ずつ矢を放ち、失中者を除いていく方法)が行われるが、的中を逸した同位者の順位を決める際には遠近競射を行う(優勝者決定は射詰で行う)。各競技者は順々に同じ的に矢を一本ずつ放ち、矢が的の中心に近い者が上位となる。この際、掃け矢(的に届かずに地面を滑った矢)は最下位となる。的中していない場合でも、的に近い矢が上位となる。

的は直径36cmで、的に細い線で同心円を多数描いた「霞的」が使用される。