任南ダム(イムナムダム、朝鮮語: 임남댐)は、朝鮮半島北漢江にあるダムである[1]金剛山ダム(クムガンサンダム、朝鮮語: 금강산댐)とも呼ばれる。

任南ダム
所在地朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮 江原道金化郡
座標北緯38度25分21秒 東経127度47分32秒 / 北緯38.42250度 東経127.79222度 / 38.42250; 127.79222座標: 北緯38度25分21秒 東経127度47分32秒 / 北緯38.42250度 東経127.79222度 / 38.42250; 127.79222
着工1986年
竣工2003年
ダム
河川北漢江
堤高399 ft (121.5 m)
堤頂長2329 ft (710 m)
任南ダム
各種表記
チョソングル 임남댐
漢字 任南댐
発音 イムナムデム
英語表記: Imnam Dam
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概要 編集

1986年に着工。北漢江は漢江の支流であるため、戦争となった際に北朝鮮がダムを決壊させ、漢江流域にある韓国の首都のソウル特別市を水で飲み込むことが想定され、すぐにこのダムが韓国政府にとって脅威であるとされた。水攻めに対する懸念は以前より減少しているものの、2002年に衛星写真でダムに亀裂が入っていることが確認され、大雨によって崩壊するのではないかという懸念が起こった[1][2]

こうした危険性への対策のために韓国は、軍事境界線から35kmのところにある華川郡平和のダムを建設した。

ダムが建設されて以来、漢江への水の流入が12%減少した。これにより現在、ソウル首都圏では環境問題水不足が起こっている。[3]

高さ121.5メートル、幅710メートル、公称貯水容量は26.2億トン。

任南ダムは北朝鮮にあるが、もとになった地名は韓国の鉄原郡に残っている。

出典 編集