雨戸
雨戸(あまど)は、防風・防犯・遮光・目隠しといった目的のために建物の開口部に設置する建具[1]。窓や庭へ出る戸などの外側に立てる建具。
寝殿造の時代には無く、書院造以後、次第に用いられるようになった。日本の住宅では一般的だが、海外では日本ほど普及はしていない。日本国内でも、地域差が見られる。
欧米の家屋の窓には、錠が内蔵されていない装飾用の雨戸がついている場合もある。
役割編集
形状編集
- 引き戸
- 窓や戸の枠に戸外側から雨戸、網戸、ガラス戸の順番でレールが付いており、枠の端にある戸袋から引き出して使用する場合が多い。木の板や軽量の鉄板、アルミ板などで作られているものが多い。
- 木製の場合、スギ、ヒノキなどで、アメリカ杉、北海杉なども。横約90cm、縦約175cmの枠組に横桟を3 - 4本渡し、片面に四分板を釘止として張り、板張側を屋外に向けて建て込む。板の矧目(はぎめ)は内側に目板を打って隙間を覆う。建てた時に雨戸どうしを突合せにする場合は、一方の竪框(たてがまち)に溝を掘り、他方の竪框に突出を設けて隙間無く閉鎖できるようにする。戸締まりは、敷居と鴨居とは「サル」で固定し、左右の雨戸どうしは「ヨコサル」で締りとする。閉めてから戸外をのぞき見るために無双窓を切り、あるいは雨戸の一部に潜戸を付けて出入りできるようにしたものもあった。
脚注編集
- 注釈
- 出典