馬 延(ば えん、生没年不詳)は、中国後漢時代末期の人物。袁尚配下の大将[1]

建安9年(204年)8月、その軍勢が曹操の包囲を受けて危機に陥ると、馬延は同僚の張顗と共に降伏。軍勢は総崩れとなり、袁尚は中山郡へ逃走した[2]

三国志演義

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羅貫中小説の『三国志演義』では第32回で、袁尚配下の将として登場。先に曹操に降った呂曠呂翔兄弟の説得を受け、張顗と共に降伏し、列侯に封じられる。彼ら4人はその糧道を断って、袁尚を敗走させることに貢献した[3]

その後も曹操配下の将として登場。第41回では長坂の戦いに参戦し、逃走する劉備軍を追撃するが、青釭の剣を手にした趙雲の無双の活躍により、撃退される[4]

第50回では赤壁の戦いで敗走する曹操と合流。その道のりの先陣を務めるが、孫権配下の甘寧と遭遇した次の瞬間、一刀のもとに斬り落とされる[5]

脚注

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  1. ^ 陳寿撰、裴松之注『三国志』魏書 袁紹伝付袁尚伝 s:zh:三國志/卷06#子_譚、熙、尚
  2. ^ 司馬光資治通鑑』漢紀56 s:zh:資治通鑑/卷064
  3. ^ s:zh:三國演義/第032回
  4. ^ s:zh:三國演義/第041回
  5. ^ s:zh:三國演義/第050回