高銀金融117
中国・天津の超高層ビル
高銀金融117 (Goldin Finance 117) または中国117大厦 (China 117 Tower) は、中国の天津市西青区に建設中の超高層ビルである。全高は597 m (1,959 ft)の117階建てである。2023年現在、世界で最も高い未完成建築となっている。
Goldin Finance 117 | |
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Goldin Finance 117 2018年時点の高銀金融117ビル | |
概要 | |
現状 | トッピング・アウト |
用途 |
ホテル 住宅 商業オフィス |
所在地 | 中国天津市西青区 |
座標 | 北緯39度05分21秒 東経117度04分49秒 / 北緯39.0890682度 東経117.0802259度座標: 北緯39度05分21秒 東経117度04分49秒 / 北緯39.0890682度 東経117.0802259度 |
着工 | 2008年 |
完成予定 | 2021年 |
高さ | |
屋上 | 597 m (1,959 ft) |
技術的詳細 | |
階数 | 128階 |
床面積 | 370,000 m2 (4,000,000 sq ft) |
設計・建設 | |
建築家 |
P & T Group ECADI |
開発業者 | Goldin Properties Holdings Limited |
構造技術者 | Arup |
主要建設者 | Third Bureau of CSCEC |
脚注 | |
[1][2][3][4] |
香港に拠点を置く不動産投資会社の高銀地産控股有限公司(高銀地産、Goldin Properties)が一帯の開発を企画し、そのシンボルとなる超高層ビルが当ビルである。2008年に着工し、当初は2014年に竣工予定で、上海環球金融中心を上回り中国で二番目に高いビルとなる予定だった。2010年1月に建設の一時中断が発表され、2011年に再び建設は再開された。2015年に建設は最頂部に到達し[5]、上海中心と平安国際金融中心に次いで中国で三番目の高さのビルとなる予定であった。
2018年の完成が予定されてきたが、2018年6月の段階で、不動産市況の冷え込みを受けて2年以上工事は休止状態となっていた[6]。さらに2020年以降、中国は国内の不動産開発業者の負債を強制的減らす方向で動き、新たな融資が得られ難い状況となっており[7]、2023年段階においても建設が再開する状況にはない[8]。
設計
編集19世紀から香港や上海の外灘で洋風建築や摩天楼を手がけてきた香港のイギリス系設計事務所、パーマー&ターナー(Palmer & Turner Group, 巴馬丹拿)により設計された。ビルの上部はひれのような形になるように設計されていたが、ダイヤモンド型に変更された。
関連項目
編集脚注
編集- ^ "高銀金融117". CTBUH Skyscraper Center.
- ^ 高銀金融117 - Emporis
- ^ "高銀金融117". SkyscraperPage (英語).
- ^ “天津开建"亚洲第一高楼" 597米顶层建游泳池”. Hunantv. 2009年6月30日閲覧。
- ^ China's "Walking Stick" tower tops out at 597 m tall
- ^ “焦点:頓挫する「中国版マンハッタン」、債務抑制が天津を直撃”. ロイター通信社 (2018年6月26日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ “緩和された中国不動産規制、投機許容の有無が今後の鍵”. ロイター (2023年1月17日). 2023年9月22日閲覧。
- ^ “中国・不動産不況の象徴…天津市の1兆円117階建て「超高層ビルが資金難で工事頓挫」衝撃の背景”. Friday DIGITAL (2023年7月30日). 2023年9月22日閲覧。
外部リンク
編集- ウィキメディア・コモンズには、高銀金融117に関するカテゴリがあります。