魔女モヘカの館』(まじょもへかのやかた)は、コマンド入力形式のアドベンチャーゲームである。

魔女モヘカの館
ジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 PC-8801
PASOPIA7
開発元 工学社
発売元 コムパック
人数 1人
メディア カセットテープ
発売日 1983年
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本作は『I/O』(工学社)1983年8月号にプログラムリストが掲載されており、同誌に掲載された初のアドベンチャーゲームでもある[注釈 1]。その後、1983年にコムパックから市販のソフトとして発売された。

CG枚数は16画面で、いわゆるコマンド探しが多く難易度が高い。当作品はPASOPIA7向けに移植された数少ないゲームソフトの一つで、PASOPIA7ユーザーの中では知名度が高かった。

『I/O』掲載ゲームであるが、当時は『マイコンBASICマガジン』、『テクノポリス』でも記事として取り上げられている。

システム 編集

主人公は当時『I/O』マスコットキャラクターであった『DAN(ダン)』(以下:ダン)であり、プレイヤーは彼に命令を下し、魔女モヘカにさらわれた姫を救出させることを目標とする[1]

ダンへの命令は、名詞と助詞と動詞を並べてカタカナの命令形(例:パン ヲ タベロ)で入力する方式がとられているが、助詞を省略することも可能である[1]

また、ダンは虚弱体質という設定のため、ゲーム内では3つまでしかアイテムを持てず、4つ目が欲しい時は、どれか1つを捨てなければならない[1]

評価 編集

ライターの佐々木潤は、序盤のコマンド入力はアドベンチャーゲームになれている人ならわかりそうだが、そうでなければかなり難しいと述べている[1]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ ライターの佐々木潤によると、当時のアドベンチャーゲームは「オールマシン語や暗号化を施したBASICにしないと、答えが露見してしまう」、「グラフィック入りの作品の場合、プログラマ側に絵描きの才能が求められる」という理由で、なかなか雑誌にプログラムリストが載らなかったという[1]

出典 編集

  1. ^ a b c d e 株式会社インプレス (2023年10月17日). “CG枚数は少ないものの難関だったアドベンチャー『魔女モヘカの館』”. AKIBA PC Hotline!. 2023年10月18日閲覧。