鹿落観音堂

宮城県仙台市太白区にある観音堂

鹿落観音堂(ししおちかんのんどう)は、宮城県仙台市太白区にある観音堂経ヶ峯の東端に位置し、鹿落坂上に入口がある。仙台三十三観音霊場第33番札所

鹿落観音堂

鹿落観音堂(2008年5月)
所在地 宮城県仙台市太白区向山一丁目1番3号
位置 北緯38度14分54.8秒 東経140度52分2.4秒 / 北緯38.248556度 東経140.867333度 / 38.248556; 140.867333座標: 北緯38度14分54.8秒 東経140度52分2.4秒 / 北緯38.248556度 東経140.867333度 / 38.248556; 140.867333
山号 経部山(經部山)
宗旨 曹洞宗
本尊 聖観音
創建年 慶長2年(1597年
開山 嶽扇宗悦
正式名 経部山大蔵寺観音堂
別称 優曇華観音(憂曇華観音)
越路観音
札所等 仙台三十三観音第33番札所
鹿落観音堂の位置(仙台市中心部内)
鹿落観音堂
鹿落観音堂の位置(宮城県内)
鹿落観音堂
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名称

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  1. 経部山 大蔵寺 観音堂
  2. 鹿落観音堂[1]
  3. うどんげ観音[2]
  4. 越路観音[3]

正式名称は1.の「経部山大蔵寺観音堂」とされることがしばしば見られるが、既に大蔵寺は廃寺(統合)となっており、現在、当堂を管理する昌傳庵が2.の「鹿落観音堂」と呼んでいる[1]。3.は庶民の通称[2]。4.は当堂の住所が1966年昭和41年)の住居表示実施前は仙台市越路路地丁[4]だったことに因む。

歴史

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慶長2年(1597年)、荒町昌傳庵10世の嶽扇宗悦が開山し、青葉ヶ崎に建立されたが、伊達政宗の入府にともない仙台城が築城されることになり、経ヶ峯に移転。政宗の死後、その遺骸は経ヶ峯に埋葬され、瑞鳳殿となった。2代藩主忠宗万治元年(1658年)に死去すると同地に埋葬されることとなり、現在地に移転した。かつては曹洞宗寺院である経部山大蔵寺が別当寺として奉仕していたが、1889年明治22年)に大蔵寺が荒町昌傳庵に統合されたために、現在は昌傳庵の管理下に置かれる。本尊の聖観音慈覚大師の作と伝えられ、記録によると青葉ヶ崎で仏道を広めた満海上人の護持仏とされている。

脚注

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  1. ^ a b 曹洞宗 奕葉山昌傳庵 (PDF) (公式リーフレット
  2. ^ a b 案内看板より
  3. ^ 「日本歴史地名大系・第4巻・宮城県の地名」(平凡社)
  4. ^ 向山(昭41) (PDF) (仙台市「仙台市の住居表示実施状況」 2.実施地区名一覧《実施年降順》)

参考文献

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  • 「日本歴史地名大系・第4巻・宮城県の地名」(平凡社
  • 吉岡一男「仙台城下の民俗信仰」(大崎八幡宮 仙台・江戸学実行委員会、2008年)仙台・江戸学叢書5

関連項目

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