.17 ホーナディ・マッハ2、又は .17 HM2は弾薬製造企業であるホーナディ社が、2002年発売の.17 HMR弾の成功を受けて2014年に発売したリムファイア弾。.17 HM2は.22ロングライフル弾の「スティンガー」薬莢を基に、.17口径 (4.5 mm)にネックダウンし、一般的な.22ロングライフル弾の半分以下の重量の弾丸を使用する。

.17 ホーナディ・マッハ2
左: .17 HM2、右: .17 HMR
左: .17 HM2、右: .17 HMR
種類 Rimfire
原開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
製造の歴史
設計者 ホーナディ
設計時期 2004
製造者 CCI/Hornady/Eley
生産期間 2004–現在
特徴
元モデル .22ロングライフル弾
弾丸 .172 in (4.4 mm)
首径 .180 in (4.6 mm)
肩径 .226 in (5.7 mm)
底面径 .226 in (5.7 mm)
リム径 .275 in (7.0 mm)
薬莢長 .714 in (18.1 mm)
全長 1.00 in (25 mm)
雷管のタイプ Rimfire
弾丸性能
弾頭重量/種類 初速 エネルギー
17 gr (1 g) V-Max 2,100 ft/s (640 m/s) 166 ft⋅lbf (225 J)
出典: ホーナディ [1]

性能 編集

弾丸の重量により、リムファイア弾の中でも突出した弾速を誇る。一般的な.22ロングライフル弾の弾丸重量が30~40グレイン(1.94~2.59g)なのに対して、本弾はわずが17グレイン(1.10g)。地理的位置や環境にもよるが「マッハ2」という名に恥じぬ弾速を誇り、銃口初速は2,100 ft/s (640 m/s)。一般的な.22ロングライフル弾の倍近くの弾速で、有効射程である175ヤード(160m)まで非常に直線的な弾道を描く。

小銃での使用 編集

 
Left: .17HM2, right: .22 LR

.17 HM2は.22ロングライフル弾をベースに開発されているため、バレルの交換だけで22口径のボルトアクション銃に対応可能。一般的にブローバック機構は圧力の変化に敏感であるため、セミオートの銃器で圧力の違う銃弾に対応させることは困難である。高圧に対応するために、ルガー 10/22AR-15向けキットが登場し、ボルトやボルトハンドルの重量を増加させている。[2]

参照 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集