1966年ニュージーランド航空DC-8墜落事故

1966年ニュージーランド航空DC-8墜落事故は、1966年7月4日ニュージーランド航空で発生した航空事故てある。オークランド国際空港で飛行訓練を行っていたダグラス DC-8-52が離陸時に墜落し、乗員5人中2人が死亡した[1][2][3]。この事故はニュージーランド航空が起こした最初の死亡事故だった[4]

ニュージーランド航空 ZK-NZB
Douglas DC-8-52, Air New Zealand JP7316432.jpg
1965年12月に撮影された事故機
事故の概要
日付 1966年7月4日
概要 設計上の欠陥による制御の喪失
現場 ニュージーランドの旗 ニュージーランド オークランド国際空港
南緯37度00分36秒 東経174度47分26秒 / 南緯37.01000度 東経174.79056度 / -37.01000; 174.79056座標: 南緯37度00分36秒 東経174度47分26秒 / 南緯37.01000度 東経174.79056度 / -37.01000; 174.79056
乗員数 5
負傷者数 3
死者数 2
生存者数 3
機種 ダグラス DC-8-52
運用者 ニュージーランドの旗 ニュージーランド航空
機体記号 ZK-NZB
出発地 ニュージーランドの旗 オークランド国際空港
目的地 ニュージーランドの旗 オークランド国際空港
テンプレートを表示

飛行の詳細編集

事故機編集

事故機のダグラス DC-8-52(ZK-NZB)は、1965年に製造された機体で、総飛行時間は2275時間だった[1][5]

乗員編集

事故当時は、訓練飛行のため5人の乗員しか搭乗していなかった。機長の総飛行時間は17,966時間で、DC-8では497時間の経験があった。副操縦士の総飛行時間は4,200時間で、DC-8では21時間の経験があった[1]

事故の経緯編集

15時50分、DC-8は訓練飛行のため滑走路23へ向けてタキシングを開始した。訓練は約2時間の予定で、15時59分に離陸許可を得た。パイロットは離陸時に、急速な機首上げを行った。そのため、機体尾部が滑走路に接触しかけた。また、機体は右に傾きだし、スリップしながら高度を失い始めた。最終的に機体は右に50度近く傾き、右翼が地面に接触し、分離した。そのまま機体は機首から地面に激突し、大破した[1][5]。事故により機長と航空機関士が死亡し、3人が負傷した[6]

事故原因編集

制御を失った原因は第4エンジンが逆噴射状態になったことだった。パイロットは第4エンジンが故障した状態を想定するためにスロットルレバーをアイドル位置まで戻したが、スロットルの動きが急速だったため慣性力が働き、誤ってリバースレバーが作動した。これにより、速度が最小制御速度英語版まで増加せず、機体がスリップし始めた。パイロットは逆噴射装置の作動に気づいたが、その時にはすでに機体の姿勢を回復するだけの十分な高度と時間が無くなっていた[5][6]

脚注編集

  1. ^ a b c d Crash of a Douglas DC-8-52 in Auckland: 2 killed”. Bureau of Aircraft Accidents Archives. 2020年3月21日閲覧。
  2. ^ Cranston, Mark (2006年4月). “Air New Zealand DC-8 Digest”. Simviation Historic Jetliners Group. 2008年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月17日閲覧。
  3. ^ https://newspaperarchive.com/nevada-state-journal-jul-06-1966-p-19/
  4. ^ Air New Zealand- Accident & incidents:”. 2020年6月4日閲覧。
  5. ^ a b c ASN Aircraft accident Douglas DC-8-52 ZK-NZB Auckland International Airport (AKL)”. aviation-safety.net. 2020年3月22日閲覧。
  6. ^ a b ICAO Circular 82-AN/69 No.10 (pdf)”. baaa.aero (1969年). 2020年3月22日閲覧。