AN/PVS-31は、アメリカ軍等で使用されている第3世代暗視装置

AN/PVS-31
AN/PVS-31 暗視装置
形式 双眼暗視眼鏡(ヘッドマウント可能)
開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
動作原理 微光暗視
運用史
運用開始 現在
採用国 アメリカ軍
戦争 対テロ戦争
カイラ・ミューラー作戦
製造史
設計者 L3Harris
製造 L3Harris
派生型 AN/PVS-31A
AN/PVS-31C
PVS-31D
光検出器
世代 第3世代
光電子増倍管 L3Harris SuperGain 11769UWH-OID
使用可能な増倍管 ?
増倍管規格 最低FOM2376+
電気光学的性能
運用モード パッシブ
視界 40°×2
識別距離 ?
有効距離 ?
拡大機能
解像度 ?
物理諸元
重量 0.99ポンド(449.05g) (バッテリー付き)
寸法 (L×H×W) 4.2インチ(10.66cm)(長さ)×4.2インチ(幅)×3.4(9.39cm)インチ(高さ)
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通常の単眼・複眼のものより広い視野や多様な使用要領が特徴[1]

概要 編集

 
WILCOX L4G24マウントでヘルメットに装着され、リモートバッテリーと接続したAN/PVS-31

AN/PVS-31 BNVD (Binocular Night Vision Device) はパッシブ光学方式の暗視装置で、人間工学に基づいた薄型設計となり、単眼暗視装置と比較して遠近感も把握しやすく優れた状況認識能力を有する。暗視の性能は近年、格段に向上されている。

標準的な単眼暗視装置のAN/PVS-14が392g、陸上自衛隊が運用する双眼暗視装置のV3が900gに対し、電池込みのPVS-31は449.05gと軽量化されており、特殊部隊のオペレーターからの要望に基づき、システムの解像度を高め、頭にかかる重量負担を大幅に減らし、システムの重心を改善するように設計されている。

双眼暗視装置であるが、左右の眼鏡は独立しておりスイング式で左右どちらかを単独で使用することも可能であり、夜間空挺降下や車両操縦、航空機操縦にも適する。

型式のAN/PVSは"Army/Navy Portable Visual Search"を略したもので陸海軍共通命名システムで命名されている。

特徴 編集

  • 画質最適化のための手動システムゲインおよびフォーカス調整
  • 人間工学に基づいたデザインとシステムの軽量化により、頭にかかる重量が軽減され、首への負担が軽減
  • オプションのディオプターレンズにより、運用者の視力に対する好みを最適化
  • スイング双眼鏡設計により、収納位置にあるときはヘルメットに対して目立たず、また単眼鏡として使用するオプションが可能
  • 現在使用されているダブテールヘルメットマウントで動作
  • マウント跳ね上げの収納時は自動OFF。展開時に電源起動
  • バッテリー残量が 10 分以上になると、左右の単眼のLEDインジケーターが運用者に警告
  • 交換可能/アップグレード可能なI2チューブアセンブリ

構成 編集

  • 暗視装置本体
  • パッド入りMOLLEキャリーポーチ
  • ラバーアイカップ
  • サクリフィシャルウィンドウ
  • Wilcoxアンバーフィルター
  • リモートバッテリーパック
  • リモート電源ケーブル
  • 曇り止めワイプ
  • レンズカバー
  • 取扱説明書

採用国 編集

組織名称
  アメリカ合衆国 アメリカ海兵隊
アメリカ特殊作戦軍統合特殊作戦コマンド
FBI
  ノルウェー
  オランダ
  イギリス イギリス海兵隊

脚注 編集

  1. ^ BNVD”. L3Harris. 2023年5月1日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集