Apache ZooKeeper

設定情報の集中管理や名前付けなどのサービスを提供するソフトウェア

Apache ZooKeeper(アパッチ ズーキーパー)は Apacheソフトウェア財団オープンソースプロジェクトで、大規模分散システムでよく利用される、設定情報の集中管理や名前付けなどのサービスを提供するソフトウェアである。最初はHadoopのサブプロジェクトの一つであったが、現在はトップレベルプロジェクトの一つになっている。

ZooKeeper
開発元 Apacheソフトウェア財団
最新版
3.4.12 / 2018年5月1日 (5年前) (2018-05-01)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Java
対応OS クロスプラットフォーム
種別 分散コンピューティング
ライセンス Apache License 2.0
公式サイト https://zookeeper.apache.org
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ZooKeeperのアーキテクチャでは、高可用性を冗長サービスにより提供している。つまり、クライアントはあるZooKeeperノードへの問い合わせが失敗したら、他のノードに問い合わせることができる。

データの更新は一つのマスターノードだけが行うようになっているので、データがノード間で矛盾した内容になることはない(ただし、最新のデータでない可能性はある)。

更新を担当するマスターノードが何らかの理由で停止した場合には、各ノード間でリーダー選出を行い、新たな更新ノードが選ばれる。

ZooKeeperはデータを階層的な名前空間に保存しているが、これはファイルシステムやトライ木のデータ構造によく似ている。クライアントはこのノードに読み書きを行うことによって、設定情報共有などのサービスを提供する[1]

ZooKeeperはen:RackspaceYahoo!などの企業で[2]、またSolrのようなオープンソースエンタープライズサーチシステムで使用されている。

典型的な用途 編集

参考文献 編集

  1. ^ ZooKeeper docs
  2. ^ http://hadoop.apache.org/zookeeper/docs/current/zookeeperOver.html ZooKeeper Overview: A Distributed Coordination Service for Distributed Applications

関連項目 編集

外部リンク 編集