Cache (データベース管理システム)

Caché(キャシエ)は、インターシステムズが開発したプロプライエタリなMUMPSベースのデータベース管理システムである。インターシステムズはその特徴を「ポストリレーショナル」と称している。Cachéは同じデータに対して、SQLアクセス、オブジェクトアクセス、階層型アクセスを提供している。

Caché
開発元 インターシステムズ
最新版
2016.1
対応OS UNIX, Linux, Windows, macOS, OpenVMS
種別 オブジェクトデータベース
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト InterSystems Corporation
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CachéはWindows、各種UNIXmacOSOpenVMSで動作する。

内部的にはCachéは多次元配列にデータを格納し、階層的構造化データとして扱うこともできる(MUMPSのglobalsとして知られているが、インターシステムズはMUMPSの名をあまり使いたがらない)。しかし、多くのアプリケーションはオブジェクトアクセス手法かSQLアクセス手法を使う。アプリケーションのビジネスロジックの開発にはCaché ObjectScriptやCaché Basicを使う。外部インタフェースとしては、C++JavaEJBActiveXへのNative Object Bindingがある。関係アクセスや高性能ダイレクトインタフェースとして、JDBCODBCがある。XMLWebサービスもサポートされている。Caché Server Pagesにより、Cachéデータベース上のデータを使って動的にWebページを生成するアプリケーションを構築可能である。

Cachéは高速さが特徴であるといわれ、リアルタイム・アプリケーションに最適とされている。高速さの要因として、データを最初から構造的に扱うこと、データをなるべくメモリ上に保とうとするアーキテクチャであることが挙げられる。

この製品の主な顧客はアメリカの大病院が多く、電子カルテ (EMR) システムをCachéで実現している。他にもネット証券会社アメリトレードなどもCachéを利用している。

競合する製品

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主な競合製品/企業は、DB2 (IBM)、Microsoft SQL Serverマイクロソフト)、OracleSybaseなどである。

同じ用途で関係データベースと比較したとき、特に複雑なリレーションシップを含むシステムにおいてCachéは遥かに性能が良い(あるいはスケーラビリティが良い)とされる。この特徴は通常の関係データベース管理システム (RDBMS) においてボトルネックとなりがちなO/Rマッピングを必要としない、MUMPSに由来するデータ構造によるものである。

外部リンク

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