DX東寺劇場

日本の京都府京都市にあるストリップ劇場

DX東寺劇場(デラックスとうじげきじょう)は、京都府京都市南区西九条猪熊町18にあるストリップ劇場[1]

DX東寺劇場
情報
旧名称 南大正座、東寺劇場
開館 1913年1月30日
客席数 約70席
用途 ストリップ劇場
所在地 601-8426
京都府京都市南区西九条猪熊町18
位置 北緯34度58分58.6秒 東経135度45分0.0秒 / 北緯34.982944度 東経135.750000度 / 34.982944; 135.750000 (DX東寺劇場)座標: 北緯34度58分58.6秒 東経135度45分0.0秒 / 北緯34.982944度 東経135.750000度 / 34.982944; 135.750000 (DX東寺劇場)
最寄駅 JR近鉄京都市営地下鉄京都駅または近鉄京都線東寺駅
外部リンク http://www.dx-tohji.co.jp/
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真言宗の寺院である東寺に近く、周囲は静かな場所である[2]。空中に浮かぶガラス張りのゴンドラに踊り子が入ってパフォーマンスする空中レズはDX東寺劇場で開発された[3]。かつて京都市ではA級伏見ミュージック(2005年閉館)と並んで人気のあるストリップ劇場だった[2]

歴史 編集

1913年(大正2年)1月30日、京都市大宮八条下ルに芝居小屋南大正座が竣工してこけら落としを行った[4]。瓦葺の木造建築であり、1階は4人掛けの枡席、2階は座敷だった[5]。なお、『京都市の近代化遺産 近代建築編』では竣工年不明、鉄筋コンクリート造とされている[6]

1950年(昭和25年)2月21日、南大正座から東寺劇場に改称した[7][8]。当時の経営者は浜本興行であり、東寺劇場では歌舞伎剣劇浪花節大衆演劇映画などの興行が行われた[8]。1956年(昭和31年)頃には新興勢力の吉田興行が、剣劇などの芝居小屋だった東寺劇場で初めて百万弗ショウと呼ばれるストリップ興行を行った[9]

開館21周年を迎えた1971年(昭和46年)頃には浜本興行から島田興行に引き継がれ、同年7月11日にはDX東寺劇場に改称した[8]一条さゆり愛染恭子などの著名なストリッパーも出演したことがある[5]。かつては京都市内の大学生にも人気があり、DX東寺劇場を経験している学生に対しては周囲の見る目が変わったという[5]

2009年(平成21年)2月24日には京都府警察の摘発を受け、公然わいせつ罪などの疑いで経営者・踊り子・観客ら計5人が逮捕された[10]。2020年(令和2年)、日本最後のストリップポスター絵師とされる日田邦男が死去した[11]。日田は20年以上にわたってDX東寺劇場のポスターを描いており、ポスターのファンだという観客も多かった[12]

入場料 編集

  • 一般 - 7,000円
  • 65歳以上 - 5,000円
  • 学生 - 5,000円
  • 女性 - 3,000円

12時までに入場すると5000円となる。12,000円の3回分回数券を販売している。素人大会は特別料金となる。

基本情報 編集

所在地
交通アクセス[13]

脚注 編集

  1. ^ 「コロナで苦境のDX東寺」『京都新聞』2021年3月16日
  2. ^ a b 『旅にでようよ 情報特集・京都』毎日新聞社、1980年6月
  3. ^ 駒田信二、橋本与志夫『さらす ストリップの世界』白水社(芸双書)、1981年、p.173
  4. ^ 京都府立総合資料館『京都府百年の年表 9 芸能編』京都府、1971年、p.138
  5. ^ a b c 「下品には描かない」ピンク看板絵師が貫く“エロス”の神髄 週刊朝日、2017年5月30日
  6. ^ 『京都市の近代化遺産 近代建築編』京都市文化市民局文化財保護課、2006年、p.241
  7. ^ 京都府立総合資料館『京都府百年の年表 9 芸能編』京都府、1971年、p.232
  8. ^ a b c DX東寺 cobanobu
  9. ^ 小沢昭一『本邦ストリップ考 まじめに』晶文社、2007年、p.25
  10. ^ 「女性ダンサーら5人逮捕 公然わいせつ容疑で 京都府警」『京都新聞』2009年2月24日
  11. ^ 「最後のストリップポスター絵師」死去 本紙に語っていた仕事の“珍流儀” 東京スポーツ、2020年10月19日
  12. ^ ストリップ劇場唯一の74歳絵師 ポスター貼り替え前日の職人気質 東京スポーツ、2016年5月8日
  13. ^ アクセス DX東寺劇場

外部リンク 編集