Data Access Objects
Data Access Objects(DAO)とは、Microsoft Windows でのデータベースアクセスのための汎用APIである。オブジェクト指向設計で使う。
歴史
編集DAOは当初 VT Objects と呼ばれていた。DAO 1.0 は1992年11月に登場した。バージョン3.5では、Jet Engine を完全にバイパスして直接ODBCデータソース(Microsoft SQL Server などのデータベース)にアクセスできるようになった。マイクロソフトは DAO 3.6 を最後のバージョンとしている。マイクロソフトは、DAO が将来の64ビットオペレーティングシステムで利用可能になることはないとしている[1]。
設計
編集DAO は "Workspace" オブジェクトを生成し、そこで全てのデータベース操作を実行する。Workspace オブジェクトは、より大きなデータベースエンジンオブジェクト内にセッションオブジェクトとして存在する。この場合のデータベースエンジンは2種類あり、Jet データベースエンジンと ODBCDirect データベースエンジンである。
Jet
編集Jet データベースエンジンオブジェクトは、以下のようなオブジェクトから構成される。
- Workspace オブジェクト
- Group と User オブジェクト
- Database オブジェクト
- Container オブジェクト
- QueryDef オブジェクト
- Recordset オブジェクト
- Relation オブジェクト
- TableDef オブジェクト
- Error オブジェクト
ODBCDirect
編集ODBCDirect データベースエンジンには、Workspace オブジェクトと Error オブジェクトが含まれる。Jet との主な違いは次の通りである。
- Workspace オブジェクトは、一連の ODBC コネクションオブジェクトだけを含む。
- Database オブジェクトは、一連の Recordset オブジェクトから成る。
ODBC コネクションオブジェクトは、QueryDef オブジェクトと Recordset オブジェクトから構成される。
関連項目
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ データ アクセス テクノロジのロードマップ MSDN