E2D3は、オープンソースのデータ可視化アプリケーションである[1]。アプリケーションそのもののみならず、ソースコードを一般に公開した状態でアプリケーションを永続的に作り上げていくオープンソースプロジェクトそのものを指す場合もある。E2D3は、Excel to D3.jsの略である。

E2D3 (Excel to D3.js)
開発元 E2D3オープンソースコミュニティ
初版 2014年5月
プログラミング
言語
JavaScript, HTML
サポート状況 Active
種別 データ可視化
公式サイト e2d3.org
テンプレートを表示

JavaScriptHTMLを用いて作られたグラフテンプレートを利用することで、Microsoft社が提供するMicrosoft Office Excelのスプレッドシート上のデータをD3.js等の形式で可視化することができる。コーディングをすることなくD3.js形式のグラフを利用できる点にアプリケーションの特徴がある。Microsoft社のExcel上で動作するアプリケーションであるため、Excelアドインとも呼ばれる。

Microsoft社のOfficeストアから、アドインであるE2D3をダウンロードすることで利用が可能となる。ExcelのバージョンはExcel2013以降である必要がある。Microsoft OneDriveでの利用も可能である。

2014年に日本で開発が始まったオープンソースソフトウェアで、Githubを中心にグラフコミッター及びユーザーのコミュニティが存在する。コミュニティ内の言語は日本語が主である。

実績 編集

団体表彰 編集

  • 2016年4月4日 - 総務省統計局・統計研修所、独立行政法人統計センターが主催するデータ利活用アプリケーション・アイデアコンテスト「STAT DASH グランプリ2016」のデータ利活用啓発部門において、総務大臣賞を受賞。[2] [3]
  • 2016年3月19日 - 幅広い分野におけるオープンなデータづくりとデータを活用した取り組みを表彰するコンテストとして2011年に日本で初めて開催され、2015年度で5回目の開催となるLODチャレンジ2015において、日本マイクロソフト株式会社よりプラチナスポンサー賞を受賞。[4]
  • 2016年3月5日 - 総務省統計局・統計研修所、独立行政法人統計センターが主催するデータ利活用アプリケーション・アイデアコンテスト「STAT DASH グランプリ2016」のデータ利活用啓発部門において、決勝進出。[5]
  • 2015年11月6日 - マニフェスト大賞実行委員会主催の第10回マニフェスト大賞にて、優秀マニフェスト賞(市民)及び審査委員会特別賞(箭内道彦選)を受賞。[6] [7]
  • 2015年10月9日 - EdTech JAPAN Global Pitch 2015にて、決勝進出。[8]
  • 2015年6月25日 - マイクロソフトが主催するスタートアップ向けアワードプログラム「Microsoft Innovation Award 2015」にて、テクノロジーエッジ賞を受賞。[9]
  • 2015年3月12日 - LODチャレンジJapan2014において、ビジュアライズ基盤賞を受賞。[10]
  • 2014年11月19日 - Mashup Awards 10において、Top21/359作品。Microsoft賞を受賞。[11]
  • 2014年9月24日 - エムエム総研主催、日本マイクロソフト協賛のOffice アプリ アイデアコンテストにてTOP3に選出。[12]
  • 2014年6月24日 - 日経ソフトウエア主催のOffice用アプリ開発コンテストにて特別賞受賞。[13]
  • 2018年9月11日 - 第14回日本統計学会 統計教育賞を受賞。[14]

沿革 編集

発足 編集

(2014年5月1日 - 2014年6月24日、スタートメンバ3人)

Ver0.1 編集

(2014年5月 - )

  • グラフ提供数1個(政府間資金援助の可視化グラフ)
  • 機能数1個(データの時系列分析)
  • 開発者数3人

Ver0.2 編集

(2014年9月19日 - 2014年11月19日、メンバー15人)

  • グラフ提供数10個(Officeアプリ実装の基盤完成)

Ver0.3 編集

(2014年11月20日 - 2015年3月12日、メンバー27人)

  • グラフ追加数8個(地図系グラフの追加、ハッカソンイベント開始)

Ver0.4 編集

(2015年3月13日 - 2015年6月30日、メンバー44人)

  • グラフ追加数12個

Ver0.5 編集

(2015年7月1日 - 2015年9月24日、メンバー44人)

  • グラフ数追加16個

Ver0.6 編集

(2015年9月25日 - 2015年12月31日、メンバー29人)

  • グラフ数追加18個

Ver0.7 編集

(2016年1月1日 - 2016年4月4日、メンバー35人)

  • グラフ数追加8個以上

Ver0.8 編集

(2016年4月5日 - 2016年7月2日、メンバー37人)

  • グラフ数追加8個以上

Ver0.8 編集

(2016年4月5日 -現在、メンバー37人以上)

脚注 編集

  1. ^ 公益財団法人 統計情報研究開発センター 編『統計と情報の専門誌「エストレーラ」ESTRELA 2015年12月号 No.261』公益財団法人 統計情報研究開発センター、2015年。 
  2. ^ STAT DASH グランプリ2016 受賞作品一覧”. 独立行政法人統計センター (2016年4月4日). 2016年4月11日閲覧。
  3. ^ 「STAT DASHグランプリ2016」の受賞者のお知らせ”. 総務省 (2016年4月4日). 2016年4月11日閲覧。
  4. ^ Linked Open Data チャレンジ Japan2015 受賞作品発表”. LODチャレンジ2015 実行委員会 (2016年2月19日). 2016年4月11日閲覧。
  5. ^ STAT DASH グランプリ2016 プレゼンテーション大会”. 独立行政法人統計センター (2016年3月5日). 2016年10月8日閲覧。
  6. ^ STAT DASH 第10回マニフェスト大賞優秀賞を発表しました”. マニフェスト大賞実行委員会 (2015年10月1日). 2016年10月8日閲覧。
  7. ^ 第10回受賞結果”. マニフェスト大賞実行委員会 (2015年10月1日). 2016年10月8日閲覧。
  8. ^ EdTech Japan Global Pitch 2015”. Viling Venture Partners (2015年9月15日). 2016年10月8日閲覧。
  9. ^ 今年は画像解析?Microsoft Innovation Award 2015開催”. TECH.ASCII.jp (2015年6月29日). 2016年10月8日閲覧。
  10. ^ LODチャレンジJapan2014 受賞作品発表”. LODチャレンジ実行委員会 事務局 (2016年2月16日). 2016年10月8日閲覧。
  11. ^ Mashup Awards10事務局” (2014年11月10日). 2016年10月8日閲覧。
  12. ^ Office アプリ アイデアコンテスト” (2014年9月29日). 2016年10月9日閲覧。
  13. ^ 「Office用アプリ」開発コンテスト 結果発表 (3/5)” (2014年6月24日). 2016年10月9日閲覧。
  14. ^ 2018年度学会賞受賞者の紹介” (2018年9月11日). 2018年10月14日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集