Electric Sheepは、フラクタルフレームの描画と進化のための分散コンピューティングプロジェクトであり、そのソフトウェアを指す。フラクタルの動画を生成するパラメータをsheepと呼ぶ。sheepはElectric Sheepのメーリングリストのメンバーが作成し、またメンバーが既存のsheepのパラメータを使って描画する。sheepをサーバ上で自動的に複数結合させることもできるし、サーバ管理者(shepherdと呼ばれる)が手動で結合させることもできる。ユーザーは気に入ったsheepに投票でき、投票結果が遺伝的アルゴリズムに取り込まれ、新たなsheepを生成する。全てのsheepパラメータとその動画はクリエイティブ・コモンズのライセンスで配布され、スクリーンセーバーが自動的にダウンロードして描画する。各動画が1つのフラクタルフレームであり、そのパラメータは時と共に変化する。

Electric Sheep
開発元 Scott Draves
最新版
2.6.X
リポジトリ ウィキデータを編集
使用エンジン
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    対応OS Linux, Mac OS X, Windows
    種別 スクリーンセーバー
    ライセンス GPL
    公式サイト www.electricsheep.org
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    別のサンプル画像

    "Electric Sheep" という名称はフィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(Do Androids Dream of Electric Sheep?)』に由来している。この題名がプロジェクトの性質を表している。すなわち、コンピュータ(アンドロイド)が暇になるとスクリーンセーバーを起動し(眠り)、フラクタル動画(sheep = 羊)を描画する(夢を見る)のである。

    スクリーンセーバーは1999年にScott Dravesがフリーソフトウェアとしてリリースし、彼を中心とした数人の技術者が開発を続けている。

    関連項目 編集

    参考文献 編集

    • Draves, Scott (31 March 2005). "The Electric Sheep Screen-Saver: A Case Study in Aesthetic Evolution" (pdf). Applications of Evolutionary Computing, the proceedings of EvoMusArt05. EvoMusArt05. -- プロジェクトに関する技術文書

    外部リンク 編集