FreeFem++はプログラミング言語であり、有限要素法(FEM)を用いて偏微分方程式を求解することに焦点を当てたフリーソフトウェアである[1]。GNU General Public Licenseのもとで提供される。

FreeFem++
FreeFem++-cs
作者 ラボラトワール・ジャック=ルイ·リオン (: Jacques-Louis Lions)
開発元 ソルボンヌ大学
初版 1987年 (1987)
最新版
4.11 / 2022年 (2年前) (2022)
プログラミング
言語
C++
対応OS LinuxmacOSMicrosoft WindowsSolaris
サポート状況 開発中
種別 プログラミング言語
ライセンス LGPL 3.0
公式サイト http://www.freefem.org/
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C++を用いて記述されており、ソルボンヌ大学(旧パリ第6大学)のラボラトワール・ジャック=ルイ・リオン (フランス語: Jacques-Louis Lions)によって開発および保守が行われている。

FreeFem++言語は、C++の影響を受けたプログラミング言語であり、統合開発環境(IDE)としてFreeFem++-csが用意されている。

歴史 編集

最初のバージョンは、1987年にオリヴィエ・ピロノーによって開発され、MacFemと命名された(Macintoshでのみ動作した)。その後、PCFemが登場した。いずれもプログラミング言語はPascalであった[2]

1992年にC++で書きなおされてFreeFemと命名された。その後1996年にFreeFem+、1998年にFreeFem++、1999年に初の3D対応バージョンとなるFreeFem 3dがリリースされた[2]

2008年には有限要素計算カーネルが書き直されて1次元から3次元の多次元に対応するFreeFem++ v3が、2018年には新たなマトリックスタイプに対応するなどしたFreeFem++ v4がリリースされた[2]

脚注 編集

  1. ^ 桂田 祐史: FreeFem++の紹介 (PDF)
  2. ^ a b c Introduction”. Welcome to FreeFEM documentation (1999年2月22日). 2022年10月18日閲覧。

関連文献 編集

  • Introduction”. Welcome to FreeFEM documentation (1999年2月22日). 2022年10月18日閲覧。
  • 大塚厚二、高石武史 著、日本応用数理学会・監 編『有限要素法で学ぶ現象と数理―FreeFem++数理思考プログラミング』共立出版〈シリーズ応用数理(4巻)〉、2014年2月9日。ISBN 978-4-320-01953-9 
  • Hecht, F. (2012). New development in FreeFem++. Journal of numerical mathematics, 20(3-4), 251-266.
  • Sadaka, G. (2012). FreeFem++, a tool to solve PDEs numerically. arXiv preprint arXiv:1205.1293.

関連項目 編集

外部リンク 編集