GNU Pascal は、GNU Compiler Collection (GCC) のフロントエンドで構成されたPascalコンパイラで、Fortranや他の言語が GCC に追加された方法と同様である。GNU Pascalは、ISO 7185と互換性があり、ISO 10206 拡張Pascalの「ほとんど」を実装している[2]

GNU Pascal
GNU Pascal logo
作者 Jukka Virtanen, Peter Gerwinski, Frank Heckenbach, Waldek Hebisch
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対応OS Cross-platform
プラットフォーム GNU
種別 Compiler
ライセンス GPL[1]
公式サイト www.gnu-pascal.de
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GNU Pascalは GCCを利用する形をとっているため、GCCが利用可能なプラットフォームには即座に移植できる利点がある。ただし、GPCはフロントエンドであるため、GCCに大幅な変更が加えられた場合(メジャーな新しいバージョンなど)には適応する必要がある。通常、新しいメジャーバージョンはゆっくりと採用される (まだ大部分が3.xで、4.xの実験的なビルドがある)。これがおそらく、開発者がCターゲットのバックエンドを検討している理由の一つである。

2010年7月、ある開発者がGNU Pascalの将来について、開発者不足とGCC移植版としてのメンテナンスの問題をとりあげて公開質問をした[3]。メーリングリスト上では活発な議論が行われ、開発者がCコード生成バックエンドとC++で実装し直す方向に傾くように見えた[4]。メーリングリストは再び休止状態に鳴り、2016年12月の時点で、プロジェクトの今後の方向性についての発表やリリースは行われていない。

Dev-Pascal(英語版)は、GNU PascalをサポートするグラフィカルなIDEである。

関連項目 編集

参考文献 編集

  1. ^ The GNU project
  2. ^ The GNU Pascal Manual”. 2020年5月30日閲覧。
  3. ^ Quo vadis, GPC?”. 2020年5月30日閲覧。
  4. ^ July 2010 Archives by thread”. 2020年5月30日閲覧。

外部リンク 編集