MSYS
MSYS(Minimal SYStem)は、Windows上で動作するUnixシェル(Bash)やテキスト操作ユーティリティ(gawk, sed, findutil)、ソースコードパッチ用ツール(diffutil), アーカイブツール(tar, bzip2, zlib)を統合したパッケージである。MinGWを補う目的で作られた。
概要 編集
Unix向けのソフトウェアパッケージの一種であるtarボール(tar + gzip形式あるいはtar + bzip2形式で圧縮されたソフトウェア自体のソースコード/スクリプトのセット)からソフトウェアを構築・インストールするために最低限必要なツール群を提供している。また、仮想ターミナルソフト(rxvt)やCUIのテキストエディタ(Vim)も同梱しており、MinGWと併用する最小限のUnix風のCUI環境として利用することができる。
MSYSで提供されるライブラリ(msys-1.0.dllやmsys-z.dll)はGPLである。
このような環境はCygwinとも似ているが、CygwinがUnix環境すべてをWindows上で実現することを目標としている[1]のに対し、MSYSはプログラム開発の用途に限定的であるという違いがある。
MSYS2 編集
MSYS とは独立に2013年から始まったプロジェクト。
関係する主なソフト 編集
脚注 編集
外部リンク 編集
- 初代MSYS - MinGW - Minimal System (MinGW/MSYS公式配布サイト)
- MSYS2 - MSYS2 installer