Mi-34(NATOにおける報告名:ハーミット)は、M・L・ミーリ記念モスクワ・ヘリコプター工場で製造されている2人~4人乗りの汎用および飛行訓練用の小型ヘリコプターである。 初飛行は1980年、本格的な生産は1989年に始まった。横転や宙返りといった曲技飛行が可能。


変種 編集

Mi-34/
「空飛ぶジープ」の異名を持つ。毎時40kgの燃料を消費し、最新のアビオニクスを搭載。9本のエンジンピストンのうち3本を使用しない状態で安全に飛行ができ、5本を使用しない状態でも飛行可能である。

テストパイロットは本機の性能を見せるために、セメント製の柵の上に着地している。 1994年に生産開始。 モスクワ市警で使用されている機体もあり、価格は35万ドル。

Mi-34A/
高級仕様で、アリソン250-C20Rターボシャフトエンジンを搭載する予定だが、現在までに生産はされていない。
Mi-34C/
4人乗り仕様。
Mi-34L/
この仕様は350馬力(250kW)のテキサスライカミングTIO-540Jエンジンで動く予定だったが、現在のところ生産されていない。
Mi-34M/
2基のロータリーピストンエンジンを装備。
Mi-34M1,Mi-34M2/
 未生産モデル。
Mi-34P/
 モスクワ市警のうち、モスクワ市役所警備担当部署が使用。
Mi-34V,Mi-34Z/
2基のVAZ-4265ロータリピストンエンジンを装備。


性能・主要諸元 編集

諸元 編集

  • 乗組員: 操縦士1名、客席3名
  • 全長: 11.42 m
  • 主回転翼直径: 10.01 m
  • 全高: 2.75 m (9 ft 0 in)
  • 円板面積: 78.5 m² (845 ft²)
  • 空虚重量: 800 kg (1,760 lb)
  • 最大離陸重量: 1,350 kg (2,790 lb)
  • 発動機: ヴェンドネーヴ M-14V-26 9シリンダー星型エンジン1基
  • 出力: 240 kW (320 hp)

性能 編集

  • 超過禁止速度: 210 km/h (114ノット, 131 mph)
  • 航続距離: 450 km (243 nm, 281 miles)
  • 上昇限度: 4,500 m (14,760 ft)
  • 上昇率: 550 m/min (1,804 ft/min)