P16.D4(ドイツ語読みでは「ピー・ゼヒツェン・ディー・フィア」)は、主に1980年から1988年にかけて活動したドイツエレクトロニックノイズ・ミュージック集団。P16.D4は、テープ・カットアップ、ミュージック・コンクレート、過去に発表されたマテリアルの無限のリサイクルと変換、そして、DDAA、ヴォルテックス・キャンペーン、ナース・ウィズ・ウーンド、メルツバウなどの志を同じくするアーティストたちとの遠距離コラボレーションといったものを数多く取り入れた。国際的なインダストリアル・テープ・シーンへ積極的に参加したことで、ナース・ウィズ・ウーンド、ノクターナル・エミッションズ、ディー・テートリッヒェ・ドーリス、ザ・ヘイターズなどのバンドが元となる素材を提供したリリース作『Distruct』といったコラボレーション作品が生まれた[1]。最も長期にわたるコラボレーションは、インスタレーションおよびコンセプチュアル・アーティストのアヒム・ヴォルシャイト(Achim Wollscheid)となされたもので、彼は「SBOTHI」という名義で録音したLPのベースとしてP16.D4のサウンドを使用した。グループの唯一の常連メンバーであるラルフ・ウィハウスキー (Ralf Wehowsky)は、後にRLWという別名義にてソロ作品をリリースした。

P16.D4
出身地 ドイツの旗 ドイツ フランクフルト
ジャンル 電子音楽ノイズミュジーク・コンクレートインダストリアル
活動期間 1980年 - 1988年
レーベル Selektion、RRRecords、Odd Size (再発)、Sonoris (再発)、Was Soll Das ? Schallplatten (再発)
旧メンバー ラルフ・ウィハウスキー
エワルド・ウェーバー
ロジャー・シェーナウアー
ステファン・E・シュミット
アヒム・ゼパンスキー
ゲルト・ポッペ

P16.D4のメンバーは、音響と視覚芸術に携わる人々による集団である「ゼレクツィオン (Selektion)」にも関わっていた。ゼレクツィオンは、LP、CD、書籍、視覚芸術、デザインなどを出版していた。

メンバー

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  • ラルフ・ウィハウスキー (Ralf Wehowsky)
  • エワルド・ウェーバー (Ewald Weber)
  • ロジャー・シェーナウアー (Roger Schönauer)
  • ステファン・E・シュミット (Stefan E. Schmidt)
  • アヒム・ゼパンスキー (Achim Szepanski)
  • ゲルト・ポッペ (Gerd Poppe)

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • V.R.N.L. (1981年、Selektion)
  • Wer Nicht Arbeiten Will Soll Auch Nicht Essen! (1982年、Selektion)
  • Kühe In 1/2 Trauer (1984年、Selektion)
  • Distruct (1984年、Selektion)
  • Nichts Niemand Nirgends Nie! (1986年、Selektion) ※Swimming Behavior Of The Human Infantとのカップリング盤
  • Acrid Acme (Of) P16.D4 (1989年、Selektion)

コンピレーション・アルバム

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  • Masse Mensch (1982年、Selektion) ※Laughing Hands、ナース・ウィズ・ウーンド、ザ・ワーク、スメグマ、DDAAの音源を含む
  • Tionchor (1987年、Selektion)
  • Bruitiste (1988年、RRRecords) ※Étant Donnés、Esplendor Geométrico、Vivenzaの音源を含む
  • Three Projects (Bruitiste - Captured Music - Fifty) (1993年、RRRecords)
  • Passagen (2012年、Monotype) ※6CD+1DVDボックスセット

脚注

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  1. ^ Reed, S. Alexander (2013). Assimilate: A Critical History of Industrial Music. New York: Oxford University Press. p. 120. ISBN 9780199832583. OCLC 1147729910. https://archive.org/details/assimilatecritic0000reed 

外部リンク

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