スチール (ドイツの企業)
アンドレアス・スチールAG&カンパニーKG(英語: Andreas Stihl AG & Company KG [stiːl] [stiːl] [4] ドイツ語: [ʃtiːl])は、チェーンソーやトリマー、ブロワー等の機器メーカー。本社は、ドイツ・シュトゥットガルトに近いバーデンヴュルテンベルク州ヴァイブリンゲンに置かれている。スチールは、1926年にアンドレアス・シュティールによって設立された。スチールは、世界で著名なチェーンソーブランドの一つであり、ソーチェーンとガイドバーから製造するメーカーとなっている[5]。アンドレアス・スチールAGは、アンドレアス・シュティールの子孫が所有する非公開会社で、スチール・ティンバースポーツ・シリーズを運営している。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非公開会社 |
本社所在地 |
ドイツ バーデンヴュルテンベルク州ヴァイブリンゲン |
設立 | 1926年 |
業種 | 機械 |
事業内容 | 農林業機械の製造 |
代表者 |
ベルトラム・カンツィオーラ(ドイツ本社取締役会会長)[1] スピッツァー・マリオ(日本法人代表取締役社長)[1] |
売上高 | 39.3億€(2019年)[2][3] |
従業員数 | 16,722人 (2019年)[2][3] |
主要株主 | スチール家 |
関係する人物 | アンドレアス・スチール(創業者) |
外部リンク |
公式ウェブサイト www.stihl.co.jp/ |
歴史
編集アンドレアス・シュティールは1926年、最初のチェーンソーを自身の手で設計、製作した。これは電動で、重量が約64kgあった。スチールの名は瞬く間に人気を博し、プロ仕様のチェーンソーの代名詞として、世界で最も多く販売されているチェーンソー会社となった。チェーンソーが世界大恐慌とほぼ同じ時期に市場に登場したため、創業期のスチールの成長は緩かった。当時はまだ人件費が安く、旧式の両手挽鋸が普及しており、動力鋸の必要性が薄かった。また初期の製品は非常に重く、操作に2人必要だった。またチェーンソーには電源コードが付いた車輪付き発電機が付属していた。ドイツ製の鋸はドイツ軍によって使用され、特に東欧とロシアでは、ソ連軍侵攻阻止の目的で伐採が行われた。
1970年代半ば、スチールはブラジルとアメリカに製造工場を建設して会社を拡大した。増加した需要の多くは建設および造園業界だった。スチールは、業務用に加え、送風機、ライントリマー、エッジャー、チェーンソーなど、多くの家庭用機器の開発を行った。
2008年には、最新の生産施設が中国の青島に開設[6]。12月、スチールはザマを買収し、供給を保護し、成長の可能性がある新規事業に参入した[7]。
スチールは70年代にチェーンソーの独自モデルを構築するまで、日本企業のサプライヤーとして請け負う雑草トリマーやブラシカッター業界に参入していた。
1992年には、オーストリアのブランドであるバイキングを買収した。
子会社
編集種類 | 株式会社 (日本)/日本法人 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒329-0524 栃木県河内郡上三川町多功2570-1 |
設立 | 1990年8月 |
業種 | 機械 |
事業内容 | 農林緑化機械、建設機械などの販売、輸出入 |
代表者 |
代表取締役 ノーベルト・ピック、 代表取締役社長 スピッツァー マリオ |
資本金 | 9000万円 |
売上高 | 非公表 |
純利益 |
5200万円 (2023年12月期)[8] |
総資産 |
35億5800万円 (2023年12月期)[8] |
決算期 | 12月 |
外部リンク | https://www.stihl.co.jp/ |
デラウェア州に設立されたスチールUSAは、Stihl International GmbHの米国子会社であり、バージニア州バージニアビーチに拠点を置き、1974年に工場建設が始まった。150エーカーの複合施設には製造工場、倉庫、管理棟などが存在する。スチールInc.は200万平方フィートの建物に約2,000人の従業員が雇用されている。
イギリスではアンドレアス・スチールUKが1978年に設立された。
製品
編集-
スチール製エンジン式トリマー:1990年中盤製のFS74(左側)と、2004年製のFS80R(右側)
-
スチール製エンジン式チェーンソー: MS170 (手前), MS290 Farm Boss (奥)
-
スチール MS170
脚注
編集- ^ a b メッセージ
- ^ a b STIHL グループ 売上高&従業員
- ^ a b STIHL_AnnualReport2019_EN.pdf
- ^ “Stihl USA FAQ”. 2018年3月12日閲覧。
- ^ “STIHL Corporate Culture”. 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月6日閲覧。
- ^ “Shandong Provincial Government Delegation visited STIHL Qingdao”. 2012年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月1日閲覧。
- ^ STIHL AG & Co. KG. “Stihl press release”. 24 October 2016閲覧。
- ^ a b 株式会社スチール 第34期決算公告