SparQ
概要
編集リムーバブルハードディスクとは、ハードディスクのディスク部のみを取り外しカートリッジに入れた構造で、ハードディスク並みの読み書き速度を持つリムーバブルメディアである。SyQuestはこのリムーバブルハードディスクを得意として、さまざまな製品群を発売していたが、SparQもそれらのうちのひとつ。
GBクラスのリムーバブルハードディスク、アイオメガJazの対抗馬としてSyQuestはSyJetを発売した。しかしSyJetの販売は低調であり、さらにDVD-RAM等のより大きな新メディアとの対抗を見据えつつ、価格をより安く設定し発売したのが当製品である。
1997年に発売時、その低価格の面から話題にはなったが、本格的に普及する前にSyQuestが業務停止(1998年11月2日)[1]・後に倒産してしまったので広く普及することはなかった。
SparQに関しては、SyJet含め同社製品間で互換性のある機種はない。
仕様
編集価格
編集米国でのメディア(記憶媒体)の販売価格において、ZIPドライブ1枚が100MBで$22であるのに対し、SparQは1GBで$39。ドライブは$199[3]。これは、JazやSyJet(ドライブ:約300$、ディスク79~124$[4])と比較して安価に設定されていた。
日本においては、ニチメン電子部品が総販売代理店として1998年5月に発売した際の価格がドライブ39,900円・ディスク6,000円[5]。なお1997年の時点で、競合規格ではあるJaz(1GB)のディスク1枚あたり実売価格は12,000円、Zip(100MB)は2,000円弱だった[6]。
脚注
編集- ^ “Syquest、業務停止。米破産法適用申請へ”. PC Watch (1998年11月5日). 2012年8月31日閲覧。
- ^ “[https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981008/sparq.htm 透明ボディでUSB接続、 iMac向けのSyQuest製1GBリムーバブルHDD]”. PC Watch (1998年10月8日). 2015年11月1日閲覧。
- ^ “山田久美夫のCOMDEX Fall '97レポート ~記録媒体編~”. PC Watch (1997年11月21日). 2015年11月1日閲覧。
- ^ “山田久美夫の「MACWORLD Expo/San Francisco」フォトレポート(2日目)”. PC Watch (1998年1月9日). 2015年11月1日閲覧。
- ^ “Syquestの1GBリムーバブルユニット「SparQ」5月国内販売”. PC Watch (1998年4月13日). 2012年8月31日閲覧。
- ^ “記憶メディア価格調査(秋葉原)”. PC Watch (1997年2月4日). 2015年11月1日閲覧。