Steel Bank Common Lisp

プログラミング言語

Steel Bank Common Lisp (SBCL)は、高性能なネイティブコンパイラ、Unicodeサポート、ネイティブスレッドのサポートを特徴とするフリーCommon Lisp実装。

SBCL
作者 William Newman により CMUCL からフォーク
開発元 Various
初版 1999年12月 (24年前) (1999-12) (fork)
最新版
2.4.1 / 2024年1月28日 (2か月前) (2024-01-28)[1]
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対応OS Linux, Solaris, DragonFly BSD, FreeBSD, NetBSD, OpenBSD, Mac OS X, 実験的: Microsoft Windows
プラットフォーム クロスプラットフォーム
対応言語 Common Lisp
種別 コンパイラおよびインタプリタ
ライセンス パブリックドメイン, MITライセンスBSDライセンスでカバーされている部分を含む (宣伝条項なし)
公式サイト www.sbcl.org
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"Steel Bank Common Lisp"という名前は、SBCLがフォークしたCarnegie Mellon University Common Lispにちなんだものである (アンドリュー・カーネギーは鉄鋼業で財を成し、アンドリュー・メロンは銀行家として成功した)。

歴史 編集

SBCLはCMUCLから派生したもので、CMUCLは、Spice Lisp,[2]の子孫である。 CMUCLは、1980年代、IBM RT PC上のMachオペレーティングシステム等で、Spice Lispは、Three Rivers Computing CorporationのPERQコンピュータで動作した。

SBCLはWilliam Newmanにより1999年12月にCMUCLの派生として公表された。[2][3] 派生当時の主な特徴は、処理系のクリーンなブートストラップ手法であった。CMUCLはCMUCLのソースコードをコンパイルするために、すでにコンパイルされた実行バイナリを必要とするが、SBCLはあらゆるANSI Common Lisp規格準拠の処理系からのブートストラップを理論的には可能とした。

SBCLは2000年9月にSourceForgeプロジェクトとなる。フォークの元々の理由は、当時すでに成熟して多く使われていたCMUCLの実装を不安定にすることなく、Newmanが行った初期の作業を継続することであった。フォークは友好的に行われ、以来、二つのプロジェクト間でコードの重要な流れやその他の相互作用が行われてきた。

フォーク以来、SBCLは何人かの開発者を集め、複数のハードウェアアーキテクチャやオペレーティングシステムに移植され、[4]、SBCLプロジェクトの範囲を超えていると考えられるいくつかのCMUCL拡張(Motifインターフェイスなど)のサポートを削除した一方で、ネイティブスレッドやUnicodeサポートを含む多くの新機能を開発するなど、多くの変更と改善が施されてきた。

2006年11月にはバージョン1.0がリリースされ、現在も活発な開発が行われている。

2008年の4月にWilliam Newmanはプロジェクトの管理者からの降任を表明したが、[5]数人の開発者がリリースの暫定的な管理を引き継いでいる。

SBCL10周年[6]、20周年[7]を記念して、ワークショップが開催された。

参照 編集


外部リンク 編集