System/3(S/3、システム/3)は、IBMが1969年にリリースしたミッドレンジコンピュータである。

IBM System/3のプロセッサー(左)と多機能カード読取り・穿孔装置(右)。ミラノ国立科学技術博物館で。

呼称 編集

米国ではミニコンピュータ、日本ではオフィスコンピュータに分類される事が多い。IBMの資料では当時は「最小(Low-End)」、現在はPCサーバ等も普及したため「中型(Midrange)」と呼んでいる。

概要 編集

大型機(メインフレーム)市場でSystem/360を販売したIBMが、小規模のビジネス用に開発したシリーズであり、その後のSystem/32System/34System/36へと続く系列の最初である。

特にSystem/3で登場した簡易言語のRPG IIは、ユーザーが事務処理を簡単にプログラミングできる言語として、更にRPG IIIと拡張されてAS/400iSeriesSystem iと、使い続けられている。

System/3はIBMロチェスター研究所ミネソタ州ロチェスター)で開発された。以前からIBMパンチカードシステムSystem/360でも使用された80欄パンチカードとは異なった、96欄パンチカードを使用して、ハードディスクを持ち、System/360の半分の費用で使用できた。

System/3は1985年には販売停止となった。

歴史 編集

  • 1969年 System/3 発表(RPG II)
  • 1975年 System/32 発表(RPG II)
  • 1977年 System/34 発表(RPG II、SSP)
  • 1983年 System/36 発表(RPG II、SSP)
  • 1988年 AS/400発表(RPG III、OS/400)
  • 2000年 eServer iSeries と改称
  • 2006年 System i と改称

外部リンク 編集