TL-01とは、タミヤよりリリースされている電動RCカーモデルのシャーシ名称である。

概要 編集

入門用車種として開発されたシャーシ。組み立てやすさと剛性感の両立を求め、ツーリングカーシャーシとしては、他に採用例の無い駆動系を一体構造としたモノコックシャーシを採用している。のち、改良型であるTL-01LAやバギーモデル化したTL-01Bが発売されたが、足回りの変更が主であり車体の基本構成に変更はない。

組み立て済み完成フルセット「XB(eXpert Build) Pro」シリーズの基本シャーシとして2001年12月まで採用されていたが、これ以降はTT-01が採用されている。

長所・短所 編集

長所

  • 入門用モデルとして装備を最小限に抑え、価格を安くあげている。
  • 駆動系と車体構成部が一体構造のため、組み立てやすい。
  • 樹脂パーツの多用により(当時としては)軽量な構成の車体である。
  • サーボとステアリングがダイレクトにリンゲージしているためクイックなハンドリング感がある。

短所

  • 耐久性を重視し、足回りに軟らかめの素材を採用しているため、この点がパワーアップした際の剛性感不足というネガになる(この点はTL-01LAのロングスパンサスアームにより改良された)
  • その車体構成は組み立てやすさの反面、整備性の悪化を招いている(ギアボックス内部の整備をするにはシャーシを二分割する必要がある)
  • ギアの点数が多く、オンロードモデルとしては駆動効率が低い。
  • 基本的にクラッシュに強い車体だが、バッテリーホルダーにサスアームと同じ軟質素材を用いたせいかクラッシュの際にバッテリーが飛び出す癖がある(オプションのクイックバッテリーホルダーに換えることによりある程度解消できる)
  • ウレタンバンパーが装備されていない(オプション設定にもない)ので、ボディの傷みが激しい(「入門用モデル」という性格としては欠点であろう)

TL-01シリーズ 編集

  • TL-01 1997年発売

TA03が全盛の1997年に入門キットのシャーシとしてデビュー。以後TT-01が登場するまで長期にわたって入門車種として活躍。

  • TL-01LA 2002年7月発売

TL-01をベースに、サスペンションをオプションであるロングスパンサスアームセットを組み込んだシャーシ。

  • TL-01B 1998年発売

TL-01をベースにサスペンションをオフロード走行に適したロングスパン仕様に変更、バンパーを大型化したバギーモデル。

基本構成 編集

  • シャーシ:ポリカーボネート製モノコックフレーム
  • ステアリングタイロッド:等長2分割
  • サスペンション:前後ともダブルウィッシュボーン
  • ダンパー:前後ともフリクションタイプ
  • 駆動形式:横置きモーター・シャフトドライブ4WD
  • ギヤレシオ=7.96:1(キット標準)
  • デフギヤ方式=前後とも3ベベルデフ
  • モーター:540タイプ
  • ホイールベース:257mm

その他 編集

  • 基本はオンロード専用シャーシであるがモノコックフレームの優れた防塵性により、オフロードモデルとしても多く使用される。
  • 足回りの規格はMシャーシ(M-03やM-04、広義にはFF02)と共通である。この点によってMシャーシの改造、もしくは4WD自作Mシャーシのベースモデルとして長らく親しまれていた。
  • ネーミングはTouringLightから取られている。