The Tourism Area Life Cycle

The Tourism Area Life Cycleとは、R.W.バトラー(Richard.W.Butler)が、1980年に提案した観光地の寿命に関するモデルである。

このモデルの信憑性が当時は問われて、その後多くの研究者が、各国で適性を検証した。最近その結果が、『The Tourism Area Life Cycle - Applications And Modifications / - Conceptual And Theoretical Issues』(ISBN 1-8454-1025-4 / ISBN 978-1845410254)VOL. I / VOL. IIで公表、出版された。観光開発では重要な論理であるが、日本ではまだ知られていない。翻訳本は皆無である。

観光地の成長を5段階に分け、1. 探査期、2. 関係(包含)期、3. 発展期、4. 強化期、5. 停滞期、その後は、若返り期と終焉期に区分している。観光客の入り込み人数と時間の2次元グラフによって解説をしている。バトラー自身も述べているが、S.W.Plogモデル心理学的市場分割にヒントを得ている。(前掲載 P4-5)また、PLC(Ploduct Life Cycle)のS字カーブを観光学的に具体化したモデルとも読み取れる。P.コトラーは、Marketing for Hospitality and Tourism で PLCの概念で代用し、さらにPlogモデルによるディスティネーションの分類で対応し、TALCモデルの活用を避けている。しかし具体的実務レベルでは、開発モデルのTALCとマーケティングの実用化理論(P.コトラーの研究)との接点が求められている。欧米では、一般的なこのモデルも、日本の観光系の書物では散見されない。近年アメリカでは、TALCの密度を上げる研究が散見され、モデル分析がその方法として、挙げられている。しかし日本では、その概念が理解されず(古いタイプの研究者によって)、研究が進展しないのが現状である。日本でのこのモデルの検証は、東京工業大学の十代田研究室をはじめ、数人の研究者がいるにすぎない。2010年TTRA(Travel and Tourism Research Association)41回(USA)の年次大会で北海商科大学商学部の中鉢が、知床と軽井沢の事例報告をしている。しかしコトラーの研究との接点は、散見されていない。また、TALCについて流通経済大学社会学部の中崎茂は『観光地域の発展と衰退』と訳している。

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