W30アメリカ合衆国が開発した核弾頭。1950年代後半に開発されたものであり、タロス艦対空ミサイルおよび戦術核爆破資材(TADM)の弾頭として用いられた。

W30
タイプ 核弾頭
開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
配備先 アメリカ空軍ほか
開発・生産
開発期間 -1959年
生産期間 1959年-1965年
配備期間 1959年-1979年
生産数 600発
要目
核出力 0.3-5kt
弾頭 核分裂弾頭(インプロージョン方式)
直径 22インチ
長さ 48インチ
重量 438-490ポンド
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W30のサイズは直径22インチ、長さ48インチ、重量は438-490ポンド。タロス・ミサイル向けの弾頭は1959年から1965年にかけて300発が生産された。W30 Mod1からMod3までの3タイプがあり、Mod3の核出力は5kt。これは1979年まで運用された。

TADM用の弾頭は1961年から生産された。こちらも300発が生産され、1966年まで配備されていた。こちらの弾頭には2種類あり、W30 Mod4Y1の核出力は0.3kt、Mod4Y2は0.5ktであった。時限信管起爆も可能であった。

重水素および三重水素を用いた強化型核分裂弾頭[1]であり、一部資料では核出力が19ktのものもあるとしている[2]。共通核分裂装置としてW52と同じくBoaプライマリーを用いていると推測されている。

脚注 編集

  1. ^ http://nuclearweaponarchive.org/Usa/Tests/Plumbob.html
  2. ^ http://nuclearweaponarchive.org/Usa/Weapons/Allbombs.html