WEB DESIGN STUDIO GAUCHO(ウェブデザインスタジオ・ガウチョ)は、1996年7月7日、日本で設立されたWEBサイトの企画・制作・運営を行なうデザイン・プロジェクトの名称。

概要

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黎明期

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個人事業として設立された「GAUCHO」(ガウチョ)の代表は、当時プランナーでその後、ウェブデザイナーになるオサキヒデアキ。オサキは、1995年12月に当時勤務していた印刷会社の外部スタッフとして、自宅で企画やライティングなどプランナーとして仕事ができるよう会社に申請して受理された。

1996年1月より、会社から依頼される仕事を待ち続けたが、一向にオファーがなく、待ちくたびれたので、当時研究していた「ホームページ作成」の仕事ができないかと考え、HTMLの知識や画像処理ソフトの使い方を独学で学ぶ。当時は自宅にパソコンもなかったので、Appleコンピュータ(7100AV)を1台30万円で購入した。

1996年2月より「Mac」「HTML」「Photoshop」「GIFアニメーション」「デザイン」の勉強を並行して行った結果、1996年4月にはじめて自分で作った「ホームページ」を地元のプロバイダーのポータルサイトに公開した。3日後、海外のレコード会社より、自分たちのレーベルのホームページ作成の依頼が来た。オサキは驚くと同時に、インターネットのもつ大きな可能性を感じ「ホームページ作成」は事業として、運営していくことが可能であると確信をした。その後、海外のレコード会社の仕事は、英語でのメールコミュニケーションが難航したため、結局、仕事は辞退した。ただ、この経験からインターネットビジネスというものは今後、巨大産業になっていくことを予見し、現在のウェブデザイン全般の技術力を磨いていく必要性を感じた。

1996年4月から「Mac」「HTML」「Photoshop」「GIFアニメーション」「デザイン」の技術を1日10時間以上かけて習得していき、1996年6月4日、はじめてのビジネスページ「Muitimedia Production Gaucho」のホームページを公開した。

冒頭の「GIFアニメーション」を使った「ガウチョの動くロゴ」は当時、静的なものであった二次元の「ホームページ」を一気に時間軸をもつ動的なコンテンツに変容させた。グラフィックデザインーの視点とは全く異なる「階層的な構造」の上で「時間軸を配置」した「立体的なウェブデザイン」は「ホームページ」の新しいスタイルとして、革新的なデザインスタイルを構築していき、ホームページ業界からも注目される存在になった。

1996年当時、鳥取県の三朝温泉在住のオサキは「ガウチョさん」の愛称でネット業界で呼ばれ、ホームページ制作者の集まるメーリングリスト「hpcf-ml」でも積極的に自分の研究してきたノウハウを公開。「ホームページ」という新しいメディアをインターネット上でどう展開していけばいいのか、ホームページ制作者たちと毎晩、情報交換を交わしていった。このメーリングリストは、今のような「荒らし」もおらず、本当に「ホームページ」をどう作っていけばいいか真剣に考えていたメンバーが集まりコミュニケーションを成立させていた。現在、ライターの橋本大也もこの「hpcf-ml」のメンバーであり、マーケティングという観点からホームページの在り方を互いに模索していた。

書籍発刊

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執筆中のためつづきは後日、加筆予定。

外部リンク

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