Wikipedia:非常に短い秀逸な記事
 | この文書は私論です。一部のウィキペディアンが助言や意見を記したものです。広く共有されている考え方もあれば、少数意見の見解もあります。内容の是非については慎重に検討してください。 |
 | この文書の要旨: 非常に短い記事でも秀逸な記事になりうるかという議論について英語版ウィキペディアでは必ずしも意見の一致をみていない |
英語版ウィキペディアでは、非常に短い記事でも秀逸な記事（Featured article）化を達成できるのかについて議論されることがある。その結論は未だでていないものの、秀逸な記事に推薦できる最低限の記事の長さを決めるべきという主張には反対意見が寄せられる傾向にある。
秀逸な記事の選考に短い記事を推薦することに反対する利用者は一定数いる。選考の場が推薦された記事であふれかえってしまう可能性やレビュアー／査読者の不足、秀逸な記事はメインページに掲載されるので、そのクオリティが落ちることへの懸念、などいろんな意見があるが、おおむねフェアな議論がされているということはできるだろう。そのほかに秀逸な記事の選考を行う利用者からは、特筆性さえ満たせばどんな記事でも秀逸になりるうのか、といった疑問も聞かれる。つまり500ワード（あるいはそれ以下）の記事でも秀逸な記事にしてしまってよいのだろうか？
実際、英語版ウィキペディアでは400ワード未満の記事でも秀逸な記事に推薦されている。もともとは良質な記事（Good article）がそういった記事の受け皿になっていたのだが、英語版ウィキペディアは当初の枠組みを超えたところに向かってしまったようだ。
非常に短い秀逸な記事 編集
英語版ウィキペディアで秀逸な記事となった短い記事の例をいくつか挙げてみよう。
- en:MissingNo. 約950ワード、メインページ掲載済（日本語版の記事名はけつばん）
- en:New York State Route 373 約820ワード（日本語版に記事なし。ニューヨーク州エセックス郡にある全長5kmあまりの州道）
- en:Hurricane Irene (2005) 約800 words（日本語版に記事なし。2005年にアメリカで発生した大型ハリケーン）
- en:Tropical Storm Erick (2007) 約780ワード（日本語版に記事なし。2007年にメキシコとグアテマラの国境付近で発生した熱帯低気圧[注 1]）
- en:Nico Ditch 約780ワード（日本語版に記事なし。イギリスのグレーター・マンチェスターにある全長10km弱の土塁）
- en:How Brown Saw the Baseball Game 約730ワード（日本語版に記事なし。1907年のアメリカのサイレント映画）
- en:2005 Azores subtropical storm 約720ワード（日本語版に記事なし。2005年にアメリカで発生した亜熱帯低気圧）
なお英語版の秀逸な記事はこのページ（Featured articles by size）でサイズ別にデータベース化されている。
秀逸な記事の基準 編集
英語版の秀逸な記事の基準（the featured article criteria）にはこうある。
秀逸な記事とは私たちの最良の作品としてそのお手本になるような記事であり…すなわち、
- (b) 包括的であること 主要な事実についても詳細についてもおろそかになっていない
この基準については議論の余地がある。秀逸な記事では、主題についての主要な事実や詳細が提示されていなくても、出典のつけられる範囲ですべての情報が網羅されていればよい、という意味にとらえる利用者もいるからだ。そのためこの基準を見直すべきではないかという声もあがっている。
日本語版ウィキペディアで最も短い秀逸な記事 編集
参考までに2021年4月の時点で日本語版ウィキペディアに91本ある秀逸な記事のうち、最短の記事を調べてみたので紹介したい（エッセイはここで途切れている）
参考となる議論 編集
注釈 編集
- ^ ただし2013年にこの記事は単独では特筆性を満たさないと判断されてen:2007 Pacific hurricane seasonに統合された。
外部リンク 編集
- wmfblog:2016/05/13/gif-horse-ditch-wikipedias-shortest-featured-articles - 英語版ウィキペディアの非常に短い秀逸な記事10本を紹介している。