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{{要出典|date=2020年7月}}{{要検証範囲| |date=2020年7月}}
{{告知|議論|「合羽摺」のリダイレクト削除投票中。}}を外す。{{main|合羽摺}} 。{{要出典|date=2020年7月}}。吉田漱 『浮世絵の基礎知識』p.172からの剽窃部分を削除、整理。無出典且つ独自研究と言える史実に沿わない箇所を削除。
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'''上方絵'''(かみがたえ)は、[[江戸時代]]から[[明治時代]]に描かれた[[浮世絵]]の様式のひとつである。主に京阪地方で製作された浮世絵版画を指す。
== 概要 ==
[[江戸]]の浮世絵に対して、[[上方]]、つまり[[京都]]や[[大坂]]で作られた浮世絵を指す。作品の大半は[[役者絵]]で、{{要検証範囲|江戸のものとは異なる独特の似顔絵表現を持つ|date=2020年7月}}。
 
[[元禄]]期の京都では、[[西川祐信]]が[[肉筆浮世絵]]の[[美人画]]や[[絵本]]作画で活躍した。
京都においてはもともと、絵画は上流階級の人々が楽しむという文化習慣があった{{要出典|date=2020年7月}}。[[元禄]]期には、[[西川祐信]]が[[肉筆浮世絵]]の[[美人画]]や[[絵本]]の面で活躍し、{{要検証範囲|彼の門人たちが細々と活動していたのみであった|date=2020年7月}}。この時期、上方では江戸のように、[[錦絵]]版画を新芸術として鑑賞するまでには到っていなかった。これは上方においては、[[タブロー|本絵]]の伝統を重んじることや、絵本、[[名所絵|名所記]]が盛んになったためであり、一枚絵はあまり好まれなかったのである{{要出典|date=2020年6月}}。
 
しかし、江戸と上方との交流も時代が下るにつれて盛んとなってゆく。しばらく時代が下り[[寛政]]4 - 5年([[1792年]] - [[1793年]])の頃になると、[[流光斎如圭]]によって勝川風を取入れた多色摺りのものが描かれ、後には[[葛飾北斎]]、[[歌川豊国]]、[[歌川国貞]]、[[歌川国芳]]らの流れを汲む上方在住の絵師たちが多数登場し、活躍している。北斎の門人では[[葛飾北広]]など、豊国の門人では[[滝川国広]]、国貞の門人では[[歌川貞升]]、[[長谷川貞信]]、国芳の門人では[[歌川芳梅]]が挙げられ、さらにこの芳梅の門人として明治期に活躍した[[野村芳圀]]などがいる{{要出典|date=2020年7月}}
 
また、大坂においては寛政ころに[[浅山芦国]]が現れ、流光斎一派とは別の一派の絵師が役者絵を描いて活躍している{{要出典|date=2020年7月}}。なお、[[長谷川貞信]]の系統<ref>{{cite journal|和書|author=濱生快彦|title=資料紹介 関西大学所蔵長谷川貞信コレクションについて|journal=浮世絵芸術|issn=0041-5979|publisher=国際浮世絵学会|date=2005年|number=150|pages=58-63|naid=40006865953}}</ref><ref>{{cite journal|和書|author=原山詠子|title=明治初期における二代長谷川貞信作品 : 錦絵新聞を中心に|journal=人文論究|issn=0286-6773|publisher=[[関西学院大学]]人文学会|date=2016年2月|volume=65|number=4|pages=47-65|naid=120005704467}}</ref>のみ現代まで受け継がれている。<br />
 
=== 合羽摺 ===
<!-- {{main|合羽摺}} -->
上方にて多数錦絵が版行される以前に制作された版画の技法<ref>{{cite journal|和書|author=矢崎いづみ|co-authors=宮崎紀郎、玉垣庸一、桐谷佳惠、小原康裕|title=合羽摺の技術・表現方法の応用に関する研究|journal=日本デザイン学会研究発表大会概要集|publisher=[[日本デザイン学会]]|date=2006年|volume=53|pages=229|doi=10.11247/jssd.53.0.229.0}}</ref><ref>{{cite journal|和書| author=竹中健司|title=木版における合羽摺り技法(1)|
journal=浮世絵芸術|issn=0041-5979|publisher=国際浮世絵学会|date=2006年|number=152|pages=69-77頁、図巻頭7|url= https://ci.nii.ac.jp/naid/40007414440}}</ref><ref>{{cite journal|和書| author=髙木元|title=合羽摺草双紙『里見八犬傳』 : 解題と翻刻|journal=千葉大学人文研究|issn=0386-2097|publisher=[[千葉大学]]文学部|date=2013年|number=42|pages=179-203|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/120005939547}}</ref>を'''合羽摺(かっぱずり)'''という。別称は合羽版<ref>{{Cite web|title=合羽版(かっぱばん)とは|url=https://kotobank.jp/word/%E5%90%88%E7%BE%BD%E7%89%88-45349|website=コトバンク|accessdate=2020-06-28|language=ja|first=(『版画の技法』(1927年)より)|last=精選版『日本国語大辞典』|publisher=朝日新聞社}}</ref>あるいは型紙摺(かたがみずり)で、現代のステンシル印刷に通じる[[印刷|孔版]]の一種<ref name=":0">{{Cite web|title=合羽摺(かっぱずり)とは|url=https://kotobank.jp/word/%E5%90%88%E7%BE%BD%E6%91%BA-1517926|website=コトバンク|accessdate=2020-06-28|language=ja|first=|last=|publisher=[[朝日新聞社]]|coauthors=|editor=[[小学館]]『日本大百科全書』(ニッポニカ)}}</ref>。絵柄の枠線は木版で刷り、色付けに型紙を用いる。雨合羽(あまがっぱ)の材料にもなった防水性があり強度の高い<ref name=":0" />渋紙の厚手の紙を用意し、絵柄を切抜て型紙とし、刷毛(はけ)で絵の具を摺付けて色を置いた。ただし時には、切り抜いた面から絵の具がはみだし、色版を馬連(ばれん)で摺った場合との区別が明確になってしまうこともあった
 
合羽摺は役者絵にとどまらず、絵本や挿絵本の彩色<ref>{{cite journal|和書|author=小林勇|title=佚題上方絵本について|journal=親和國文|issn=0287-9352|publisher=[[神戸親和女子大学]]国語国文学会|date=1995年12月|
number=30|pages=50-65|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110006606758}}</ref><ref>{{cite journal|和書| author=加藤康子|title=上方絵本『繪本大江山』について|journal=叢|Issn=1343-7518|publisher=[[東京学芸大学]]|date=2009年2月|number=30|pages=264-279|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110008591597}}</ref><ref>{{cite journal|和書|author=古明地樹|title=柏原屋絵本の研究―初期絵本を中心に―|journal=総研大文化科学研究|issn=1883-096X|publisher=[[総合研究大学院大学]]文化科学研究科|location= [[葉山町]]|date=2020年3月|number=16|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/120006839427}} 別題 = 『SOKENDAI Review of Cultural and Social Studies』。</ref>にも見られ、一枚摺では[[風景画]]、[[武者絵]]が描かれている{{sfn|團|2005|pages=31-40}}。また[[相撲絵]]<ref>{{cite journal|和書| author=大久保範子|title=[[相撲博物館]]所蔵 合羽摺りによる細判相撲絵に関する考察|journal=横浜美術大学教育・研究紀要. 論文篇|publisher=[[トキワ松学園横浜美術大学]]|date=2013年|number=3|pages=171-187|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/40019738657}}</ref>、[[地図]]などもあり、宝船、金のなる木、高砂などと言った祝儀絵も多く見られる{{要出典|date=2020年7月}}。それ以外には[[引き札]]、[[大小暦]]、[[番付|芝居番付]]、[[節用集]]の他、[[双六]]、[[めんこ|面子]]、[[立版古]]などの[[玩具絵]]には合羽摺の例がおびただしく存在している{{要出典|date=2020年7月}}
 
一枚絵の大きさは細絵、大判、間判、小判などがあり、中でも最も多いのが細絵で、次いで間判が多く制作された{{要出典|date=2020年7月}}
 
主要な合羽摺の作家として、[[岡本昌房]]、[[寺沢昌次]]、[[堀田行長]]、[[有楽斎長秀]]、[[清谷]]、[[茶楽斎]]、[[括嚢]]、[[日本斎]]、[[不韻斎]]、[[国花堂]]らが挙げられる{{要出典|date=2020年7月}}
 
==版元==
{{要出典|date=2020年7月}}
*石川屋和助(石和) 幕末から明治。大坂平野町通5丁目。「[[浪花百景]]」などを出版。
*大左 [[寛政]]文化頃。大坂。流光斎「[[山下金作]]のやなぎさくら」(細判)など。
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[[category:浮世絵の種類]]
[[Category:江戸時代の文化]]
[[Category:明治時代の文化]]
[[Category:京都府の文化]]
[[Category:京都府の歴史]]