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上方にて[[錦絵]]が版行される以前に制作された版画の技法{{sfn|矢崎ほか|2006|page=229}}{{sfn|竹中|2006| |pages=69-77、図7}}{{sfn|髙木|2013| |pages=179-203}}。別称は合羽版(かっぱばん)<ref>{{Cite web|title=合羽版(かっぱばん)とは|url=https://kotobank.jp/word/%E5%90%88%E7%BE%BD%E7%89%88-45349|website=コトバンク|accessdate=2020-06-28|language=ja|first=(『版画の技法』(1927年)より)|last=精選版『日本国語大辞典』|publisher=朝日新聞社}}</ref>あるいは型紙摺(かたがみずり)で、現代のステンシル印刷に通じる[[印刷|孔版]]の一種<ref name=":0">{{Cite web|title=合羽摺(かっぱずり)とは|url=https://kotobank.jp/word/%E5%90%88%E7%BE%BD%E6%91%BA-1517926|website=コトバンク|accessdate=2020-06-28|language=ja|publisher=[[朝日新聞社]]|coauthors=|editor=[[小学館]]『日本大百科全書』(ニッポニカ)}}</ref>として、絵柄の枠線は木版で刷り、色付けに型紙を用いて刷毛で捺染(なっせん)する。型紙には雨合羽(あまがっぱ)の材料にもなった防水性があり強度の高い<ref name=":0" />厚手の紙を使った。
 
合羽摺は役者絵にとどまらず、絵本や挿絵本の彩色{{sfn|小林|1995|pages=50-65}}{{sfn|加藤|2009|pages=264-279}}<ref>{{cite journal|和書|author=古明地樹|title=柏原屋絵本の研究―初期絵本を中心に―|journal=総研大文化科学研究|issn=1883-096X|publisher=[[総合研究大学院大学]]文化科学研究科|location= [[葉山町]]|date=2020年3月|number=16|naid=120006839427}} 別題 = 『SOKENDAI Review of Cultural and Social Studies』。</ref>にも見られ、一枚摺では[[風景画]]、[[武者絵]]が描かれている{{sfn|團|2005|pages=31-40}}。また[[相撲絵]]{{sfn|大久保|2013| pages=171-187}}、[[地図]]などり、宝船、金のな木、高砂などと言った祝儀絵も多く見られる{{要出典|date=2020年7月}}。それ以外には[[引き札]]、[[大小暦]]、[[番付|芝居番付]]、[[節用集]]の他、[[双六]]、[[めんこ|面子]]、[[立版古]]などの[[玩具絵]]には合羽摺の例がおびただしく存在している{{要出典|date=2020年7月}}
 
一枚絵の大きさは細絵、大判、間判、小判などがあり、中でも最も多いのが細絵で、次いで間判が多く制作された{{要出典|date=2020年7月}}。
 
主要な合羽摺の作家として、[[岡本昌房]]、[[寺沢昌次]]、[[堀田行長]]、[[有楽斎長秀]]、[[清谷]]、[[茶楽斎]]、[[括嚢]]、[[日本斎]]、[[不韻斎]]、[[国花堂]]らが挙げられる{{要出典|date=2020年7月}}。
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:* 北川博子「上方における双六と役者似顔--[[大英博物館]]蔵・寛政期の役者双六二種を中心に (特集:上方絵)」、24-30頁、NAID 40006865950。
:* 中野志保「上方浮世絵と北斎--その影響を読本挿絵と役者絵から検証する (特集:上方絵)」、41-57頁、NAID 40006865952。
* 北川博子「[[ボストン美術館]]所蔵上方絵目録」『なにわ・大阪文化遺産学研究センター』2006号、[[関西大学]]なにわ・大阪文化遺産学研究センター、2006年、 85-128頁、NAID 120006347786。
* 中野志保「上方絵の価値は、海外で、どのように語られてきたか (特集 [[グローバリズム]]の方法論と日本美術史研究 : 一国主義と受容研究を越えて) -- (グローバリズムの功罪を問う)」『美術フォーラム21 = Bijutsu forum 21』第32巻、2015年、48-52頁、NAID 40020709275。
* 中野志保「黒田源次『上方絵一覧』を読む : 「上方絵」の創出とその価値付け (岸文和先生 廣田收先生 退職記念論文集)」『文化学年報 = Annual report of cultural studies』第69巻、[[同志社大学]]文化学会、2020年3月、247-266頁、ISSN 0288-1322、NAID 40022213798。