「アゾフ連隊」の版間の差分
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日本では、アゾフ大隊は私兵集団との誤解が広まっているが、実際には特別パトロール警察部隊は旧ソ連圏でよく見られて民警(ミリツィア)に准ずる組織であり、ボランティア部隊とはいえ、内務省の認可を受け設立した特別パトロール警察部隊の多くが正式な警察官の身分を有し、法執行機関の一員とみなされていた。
また、2014年11月以降は、ウクライナ国内軍を改編して創設されたウクライナ国家警備隊(通称NGU[ウクライナ語: Національна гвардія України、英語:National Guard of Ukraine。[[ウクライナ国家親衛隊]]）の第12特務旅団に所属し、アゾフ特殊部隊分遣隊(通称:アゾフ
アゾフ連隊は公式にウクライナ国軍組織に統合されておりウクライナ国軍がその作戦行動と訓練の監督を行い、連隊の兵士は政府から給料や戦闘用車両と戦車などの装備が支給されており<ref>https://www.newsweek.com/ukrainian-national-guard-unit-trains-fight-death-323891</ref>、内務大臣の指令の元、ウクライナ陸軍と共に多くの分離独立派との戦闘に参加している。
日本の[[公安調査庁]]によれば、2014年の[[ドンバス戦争|親ロシア武装勢力によるドンバス占領]]を受けて「ウクライナの愛国者」を自称する[[ネオナチ]]組織が結成した部隊であるとしている<ref>{{Cite web |author= |date= |url=https://www.moj.go.jp/psia/ITH/topics/column_03.html |title=極右過激主義者の脅威の高まりと国際的なつながり |work=国際テロリズム要覧2021 |publisher=[[公安調査庁]] |accessdate=2022-03-07}}</ref>。2014年当時の報道により、西側メディアでも一般的に[[白人至上主義]]<ref>{{cite video|title= Inside A White Supremacist Militia in Ukraine|url= https://m.youtube.com/watch?v=fy910FG46C4|publisher=TIME|date=2021-01-08|accessdate=2022-03-10}}</ref>・ネオナチを起源の一つにしていると考えられてい
その際、アゾフ大隊の創設者のアンドレイ・ビレツキーが2014年当時のアゾフ大隊を巡る各国の報道の中で[[人種差別]]・[[反ユダヤ主義]]と繋がりがあるとよく表現されていた事に触れた。その中でアゾフ大隊のロゴがナチスのモチーフに酷似してるのでは無いかと言うBBC側の指摘に対し、ウクライナでの反ユダヤ主義の活動を監視する団体National Minority Rights Monitoring GroupのVyacheslav Likha氏も過去のビレツキーのウクライナ建国神話に関する白人至上主義的な言動を指摘している。ただ、BBCはビレツキーはその発言を否定しており、現在は少なくとも愛国主義が反人種主義に置き換わっていると報じている<ref>{{cite video|title= Ukraine: On patrol with the far-right National Militia - BBC Newsnight|url= https://m.youtube.com/watch?v=hE6b4ao8gAQ&feature=youtu.be|publisher= BBC Newsnight|date=2018年4月3日|accessdate=2022-03-09}}</ref>。因みに、ビレツキーら極右思想や反ユダヤ的を持っていると見られていたアゾフ大隊の創始メンバーや元司令官は、2014年後半以降は政党を立ち上げ、政治活動を行いはじめ、国会議員やキエフ州警察や内務省の役人などに転身していため、アゾフ連隊に在籍し続ける事が法律上不可能になり、アゾフ連隊には所属していない。またビレツキーは2019年の改選の際に『最も得票数の少ない前職議員ワースト5』になり、再選できなかった。また、アゾフ大隊副司令官で元警察官のヴァディム・トロヤンは2014年11月に、アルセン・アバコフ内務大臣からキエフ州警察(首都キエフを管轄するキエフ市警とは管轄が異なる)の署長に任命された。この人事は、ウクライナの首席ラビのヤコフ・ブライヒとハリコフ人権保護グループとサイモン・ヴィーゼンタール・センターによって非難されたが、同時に彼らは、トロイ側に反ユダヤ的見解を指す具体的な証拠がないことを認識も示していた事をエルサレムポストが報じている<ref> https://m.jpost.com/diaspora/kiev-regional-police-head-accused-of-neo-nazi-ties-381559</ref>。なお、2021年にトロヤンについても全ての公職を辞職及び罷免されている。
連隊のメンバーは東ウクライナのロシア語話者達によって構成されている<ref>{{cite news|first=Sabra|last=Ayres|url=http://america.aljazeera.com/articles/2014/7/24/ukraine-azov-battalion.html|title=Driven by far-right ideology, Azov Battalion mans Ukraine's front line|work=Al Jazeera America|language=en|date=24 July 2014|accessdate=23 June 2016}}</ref>。
また、[[ドネツク人民共和国|ドネツク]]や[[ルガンスク人民共和国|ルガンスク]]の反ロシア主義者からも人員を集めている<ref>{{cite news|first=Oren|last=Dorell|url=https://www.usatoday.com/story/news/world/2015/03/10/ukraine-azov-brigade-nazis-abuses-separatists/24664937/|title=Volunteer Ukrainian unit includes Nazis|publisher=Usatoday.com|language=en|date=10 March 2015|accessdate=25 June 2015}}</ref>。ただし、現在は[[キエフ]]など西ウクライナの住民も紛争の激化から多く参加している。初期[[司令官]]は右派団体「[[社会民族会議]]」および「[[ウクライナの愛国者]]」を率いていた[[アンドリー・ビレツキー]]で<ref name="B@naa">{{cite news|url=http://pda.pravda.com.ua/articles/id_7123983/ |title=Andriy Biletsky: Avakov - man system, but the system I think is negative|publisher=Ukrayinska Pravda|language=uk|accessdate=18 October 2016}}</ref>、いくつかの活動を経て2014年9月の[[マリウポリの戦い|マリウポリでの戦闘]]<ref name=bbc-20140905>{{cite news |url=http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-29086403 |title=Ukraine crisis: Heavy shelling in hours before ceasefire |author=Fergal Keane |publisher=BBC |language=en |date=5 September 2014 |accessdate=7 September 2014}}</ref><ref>{{cite video|title= Why the Far Right Joined the 2013-14 Ukraine Crisis | Decade of Hate|url= https://m.youtube.com/watch?v=xC1oCpnDURc|publisher=VICE|date=2021-05-14|accessdate=2022-03-10}}</ref>や[[シロキネの戦い]]に参加した。
装備の多くは[[ウクライナ軍|ウクライナ政府軍]]と同じであり、その大部分は[[AK-74]]であるが、中には[[IMI タボールAR21|IMI タボール]]やウクライナの国内軍需産業であるRPC Fort社製の銃器、[[豊和M1500]]といった[[西側諸国]]の武器も見られる。また、[[FASTヘルメット]]や[[イギリス]]や[[ドイツ]]の軍服が使用される場合もある。
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