喜多川歌麿の門人で画風は晩年の歌麿風とされる。『肉筆浮世絵』第六巻は「長麿」について「ナガマロまたはオサマロと訓むのであろう」と述べている。肉筆美人画の作2点が知られる。
- 「座敷の二美人」 絹本着色 光記念館所蔵 ※「喜多川長麿」の落款、「喜」・「多川」の白文連印と印文不明の朱文方印あり。那須ロイヤル美術館(小針コレクション)旧蔵
- 「立美人図」 絹本着色 心遠館(プライス・コレクション)所蔵 ※「喜多川長麿筆」の落款、「喜」・「多川」の白文聯印あり
- 楢崎宗重 「図版解説 喜多川長麿筆 立美人図」 『浮世絵芸術』第16号 浮世絵研究会、1967年[1]
- 楢崎宗重編 『肉筆浮世絵第六巻 歌麿』 集英社、1981年 ※55頁
- サントリー美術館編 『異色の江戸絵画』 サントリー美術館、1984年
- 『小針コレクション 肉筆浮世絵』(第四巻) 那須ロイヤル美術館、1989年