キニュラース古希: Κινύρας, ラテン文字表記:Cinyras)は、ギリシア神話に登場するフェニキアの王。実の娘であるミュラーに思いを寄せられ、夜の闇によって相手が12歳[1]の娘だということを知らずに近親相姦を行ったが、やがて相手が娘だということを知ることとなる[2]。娘との間にアドーニスが生まれた。妻はケンクレイス。

ミュラーとキニュラース

脚注

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  1. ^ アーサー・コッテル 『世界神話辞典』(柏書房、1993年)198ページ ISBN 978-4-760-10922-7
  2. ^ オウィディウス『変身物語 下』(岩波書店、1984年)89ページ ISBN 978-4-003-21202-8

関連項目

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