ヨハネス・ゲールツ
19世紀ドイツのイラストレーター(1855年-1921年)
ヨハネス・ゲールツ(Johannes Gehrts、Jochen Gehrtsとも、1855年2月26日 - 1921年10月5日)は、ドイツの画家、イラストレーター、舞台衣装デザイナーである。ドイツの英雄譚、神話などを題材にした書籍の挿絵などで知られ、「Germanen-Gehrts」という仇名で呼ばれた。
ヨハネス・ゲールツ Johannes Gehrts | |
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ヨハネス・ゲーリッツ作「ヴァルハラの御馳走」 | |
生誕 |
1855年2月26日 ハンブルク |
死没 |
1921年10月5日 (66歳没) デュッセルドルフ |
略歴
編集ハンブルクのザンクト・パウリ(St. Pauli)で生まれた。父親は画家で[1] 、兄のカール・ゲールツ(Carl Gehrts: 1853-1898)と弟のフランツ・ゲールツ(Franz Gehrts: 1860-1894)も画家になった。兄と結婚したアンナ(Anna Gehrts: 1855-1901)も風景画家として知られている。
1873年から1876年の間、ヴァイマルの美術アカデミーで、アルベルト・バウアー(Albert Baur: 1835-1906)らに学んだ[2]。人気のある家庭雑誌「ガルテンラウベ(Die Gartenlaube)」の挿絵を描き、少年向けの本や友人で愛国的な作家のフェリックス・ダーン(Felix Dahn)の書籍のデザインで人気を得た。ドイツや北欧の神話、サーガなどや海賊物語、冒険譚を題材の作品を描き、探検家、民俗学者のカール・フォン・デン・スタイネン(Karl von den Steinen)の探検記の挿絵も描いいた。
1880年に画家のグスタフ・アドルフ・ケットゲン(Gustav Adolf Koettgen)の娘と結婚した。妻の妹のアンナは風景画家で、1879年に兄のカール・ゲールツと結婚していた。1884年からデュッセルドルフに移り、美術教師としても働いた。
作品
編集-
トゥスネルダに別れを告げるアルミニウス
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春の女神オスタラ
-
フェリックス・ダーンの著書のタイトルページ
脚注
編集参考文献
編集- Gehrts, Johannes. In: Friedrich von Boetticher: Malerwerke des neunzehnten Jahrhunderts. Beitrag zur Kunstgeschichte. Band I, Dresden 1895, S. 364.
- Kunstchronik und Kunstmarkt. Wochenschrift für Kenner und Sammler.̀ Band 33, Teil 1. E. A. Seemann, Jeipzig 1922, S. 40.
- Deutsches biographisches Jahrbuch. Band 3. Deutsche Verlags-Anstalt, Stuttgart 1927, S. 299.
- Inge Hermstrüwer, Sabine Schroyen: Düsseldorfer Malerschule Briefe und Dokumente. Bestandsverzeichnis von Autographen im Kunstarchiv des Heinrich-Heine-Instituts- Landeshauptstadt; Düsseldorf, Düsseldorf 1991, S. 35 f.