ガブリエリュス・ランズベルギス

ガブリエリュス・ランズベルギス(Gabrielius Landsbergis、1982年1月7日 - )は、リトアニアの政治家。現在、同国外相、欧州議会議員

経歴 編集

1982年1月7日ソビエト連邦内にあったリトアニアSSRヴィリニュスに生まれる[1]。祖父はサーユーディスの指導者としてリトアニア独立革命を主導した音楽学者ヴィータウタス・ランズベルギス[2]、父は演出家で著作家のヴィータウタス・V・ランズベルギス

2003年ヴィリニュス大学歴史学部を卒業[2]し、学士号(歴史)を取得[1]2005年にヴィリニュス大学国際関係・政治科学研究所の修士課程を修了[2]し、修士号(国際関係論)を取得した[1]

リトアニア外務省や大統領府で勤務した後、2007年より在ベルギー・リトアニア大使館にて勤務[2]。2011年1月にリトアニアに帰国した後は内閣府外交欧州部でアドバイザーを務めた[2]

政党は、祖国同盟に所属[1]2014年欧州議会議員選挙に祖国同盟から立候補[1]し、当選[2]欧州議会議員に選出された。欧州議会では欧州人民党に所属する。

2015年4月25日、祖国同盟の党首に選出された[2]

外務大臣 編集

2020年12月11日にイングリダ・シモニーテ政権下で外相に就任。中国政府が新疆ウイグル自治区においてジェノサイドを行っていると認定する決議をリトアニア議会が2021年5月20日に採択し、シモニーテ首相やランズベルギス自身は採決に加わらなかったが[3]ランズベルギスは中国が主導する中国中東欧首脳会議『17+1』からの離脱を表明[4]。中国との対立を鮮明にする一方で台湾に接近し、6月22日にリトアニアは台湾に対してアストラゼネカ製のCOVID-19ワクチン2万人分を提供する方針を表明し、ランズベルギスはコロナとの戦いにおける台湾の支持と、自由を愛する人々は互いに気を使うべきとの見解をSNSにて表明[5]。6月30日には国交のない台湾に代表機関を設置すると表明した[6]。7月3日にはリトアニアを訪れた日本の茂木敏充外相と会談を行い自由で開かれたインド太平洋戦略への支持を表明[7]

2021年12月8日、アメリカ合衆国ベラルーシに対して経済制裁として炭酸カリウムの輸送制限を課したがリトアニアの鉄道がこれを守らなかったため批判を浴び、12月10日に外相辞任を表明した[8]もののシモニーテ首相より慰留され、12月14日に辞任は却下された[9]

人物 編集

母語のリトアニア語のほか、英語フランス語ロシア語を話す[1]

既婚で、妻は株式会社「ヴァイキーステス・ソダス」設立者のアウステヤ・ランズベルギエネ[2][1]。4児の父で、2人の息子(アウグスタスとヴィルヘルマス)と2人の娘(モルタとゲルトルーダ)がいる[2][1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h 2014 m. gegužės 25 d. rinkimai į Europos Parlamentą: Gabrielius Landsbergis”. 2016年7月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Gabrielius Landsbergis”. lrytas.lt. 2016年7月22日閲覧。
  3. ^ “中国、リトアニアに反発 「ジェノサイド」認定で”. 時事ドットコム. 時事通信. (2021年5月21日). https://web.archive.org/web/20210521145045/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052101290&g=int 2021年12月15日閲覧。 
  4. ^ “中国、欧州引き留めへ外交攻勢 投資協定凍結、協力枠組み亀裂”. 時事ドットコム. 時事通信. (2021年5月30日). https://web.archive.org/web/20210529221022/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052900348&g=int 2021年12月15日閲覧。 
  5. ^ “北欧リトアニア、台湾にワクチン提供発表 9月末までに2万回分”. 中央社フォーカス台湾. 中央通訊社. (2021年6月22日). https://japan.focustaiwan.tw/politics/202106220009 2021年12月15日閲覧。 
  6. ^ “リトアニア、ワクチン寄贈の次は台湾への代表機関設置 外交部「大歓迎」分”. 中央社フォーカス台湾. 中央通訊社. (2021年7月2日). https://japan.focustaiwan.tw/politics/202107020003 2021年12月15日閲覧。 
  7. ^ “リトアニア外相、インド太平洋「支持」 茂木外相と会談”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2021年7月3日). https://web.archive.org/web/20210704045812/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021070300546&g=pol 2021年12月15日閲覧。 
  8. ^ “Lithuanian Minister Hands in Resignation Over Belarus Sanctions”. bloomberg.co.jp. ブルームバーグ. (2021年12月11日). https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-12-10/lithuanian-minister-hands-in-resignation-over-belarus-sanctions 2021年12月15日閲覧。 
  9. ^ “Gabrielius Landsbergis po premjerės išreikšto pasitikėjimo: einu daryti darbų, kuriuos sutarėme padaryti”. リトアニア国営ラジオ・テレビ英語版. (2021年12月15日). https://www.lrt.lt/naujienos/lietuvoje/2/1564276/gabrielius-landsbergis-po-premjeres-isreiksto-pasitikejimo-einu-daryti-darbu-kuriuos-sutareme-padaryti 2021年12月15日閲覧。 
公職
先代
リナス・リンケヴィチュス
  リトアニア共和国外務大臣
2020年12月11日 -
次代
(現職)
党職
先代
アンドリュス・クビリュス
祖国同盟党首
2015年5月9日 -
次代
(現職)