時事通信社

株式会社時事通信社
Jiji Press Ltd.
Jiji Press (headquarters; 2003-) 2.jpg
時事通信ビル(本社)
種類 株式会社
略称 時事
本社所在地 104-8178
東京都中央区銀座五丁目15番8号
設立 1945年11月1日
業種 通信、報道
事業内容 ニュース・情報・各種データ等の配信・収集
代表者 中田正博(代表取締役社長)
資本金 4億9,500万円(2007年3月現在)
総資産 223億4,928万円(2007年3月現在)
従業員数 1,072人(2007年3月現在)
決算期 3月31日
関係する人物 長谷川才次(初代代表取締役)
外部リンク http://www.jiji.com/
特記事項:同盟通信社(前身)、共同通信社(同盟通信社分割により発足したもう一方の法人)

株式会社時事通信社(じじつうしんしゃ、: Jiji Press Ltd.)は、日本の通信社の1つ。国内82カ所、海外29カ所の支社や支局を有する。

以前は、略語に、JP(JijiPress)を使用していたが、現在はJijiを使用している。

歴史

戦前の国策通信社であった同盟通信社は終戦後、戦争責任でGHQによる解体を避けるため1945年昭和20年)11月解散、共同通信社との2社に分割した。主に経済ニュースを民間企業向けに配信する部門と『世界週報』(同盟時代の『同盟世界週報』)をはじめとする出版業務を引き受けたのが時事通信社で、一般報道部門は共同通信社に移った。共同通信社とは異なり、設立当初から株式会社組織である。

1949年昭和24年)には日本商業通信社(もとは1887年発足の東京急報社)と統合。また、AP通信トムソン・ロイターAFPといった海外の大手通信社とも発足初期より提携関係を結び、戦後直後の混乱期において、海外情報の情報源としての役割を果たしていた。

共同通信社とは、分割時から再統合を視野に入れていたため、当初はニュース分野で棲み分けていたが、1964年昭和39年)に開催された東京オリンピックをきっかけに時事がマスメディア向けニュースサービスに進出。両社とも互いの分野を侵食し合う競合関係となって、再統合構想は消滅した。

民間の通信社がマスコミから得られる収入はわずかで、大半の社は金融機関向けの情報サービスを稼ぎ頭としている。この収入構造は時事通信も同じだが、1960年代に大蔵省(現財務省)の指導のもと、日本経済新聞社が金融機関向けに開始した経済情報サービス「QUICK」(クイック)に急速に市場を奪われ、経営が悪化。大手報道機関の社員待遇が他の業界に比べて恵まれている中で、業界内では「産経残酷、時事地獄」と社員待遇の悪さを揶揄された。さらに日本経済の国際化が進み、英ロイターや米ブルームバーグなど国際通信社が日本市場に本格参入したことで、時事通信社の役割は薄れた。

1990年代には経営再建をかけてロイターと提携。ロイターによる時事買収の布石と見られたが、2000年頃にはロイター自身の経営も悪化。2006年平成18年)現在ではこの提携が効果を上げているとは言えない状況である。また、共同通信との再統合の話もたびたび浮上するものの、実現には至っていない。

1996年平成8年)の三菱銀行東京銀行の合併のスクープを日本経済新聞とほぼ同時に流した。両行の合併はこの年の最大のニュースで、時事、日経の両社とも、その年最大のスクープを表彰する「新聞協会賞」の候補として日本新聞協会に申請した。しかし、時事通信の経営陣は、顧客である日経を差し置いて受賞できないと判断し、申請を取り下げた。これに反発した当時の取材チームの1人は退社し、TBSに転職。別のメンバー・堺祐介は時事に残留したものの、同年に不整脈のため33歳で死去。堺は当時、日銀クラブの記者として住専問題などの取材で月100時間程度の残業が続いており、東京・中央労働基準監督署労災と認定した。それに前後して、大量の社員が退社、民放や外資系へ転職するという事態に経営失策と社内からの批判が強まり、2005年平成17年)榊原潤社長が任期途中で退任に追い込まれた(対外的には「健康悪化」が理由とされた)。

沿革

市政会館(東京都千代田区)。時事通信社が本社を置いた

海外支局・総支局

地名の後の人名は支局長、ないしは赴任中の記者。

時事速報ASIA

中国と東南アジア(バンコク、クアラルンプール、シンガポール、ジャカルタ)の各支局では、地元日系企業向けにFAXや電子メールで最新ニュースを配信する有料サービス「時事速報ASIA」が行われている。このため該当する支局は現地法人化され、支局長は現地法人の社長を兼ねている。

出版業務

同盟通信社から出版業務を引き継ぎ、経済・産業・行政関係、ビジネス書、行政研究書、教育書を出版している。

雑誌

雑誌は『教員養成セミナー』がある。かつては『週刊時事』や『世界週報』[1]、男性誌『エルメディオ』を発行していた。

その他

同社出身者

脚注

  1. ^ 世界週報の休刊について

参考文献

関連項目

外部リンク