シシリアン (1969年の映画)

シシリアン』( Le Clan des Siciliens)は、1969年フランス映画である。原作は犯罪小説家オーギュスト・ル=ブルトン。主演:ジャン・ギャバンアラン・ドロン。監督:アンリ・ヴェルヌイユによるフィルム・ノワールである。主演俳優らによる英語吹き替え版(題名The Sicilian Clan)も存在するため、ドロンの役名は英語読みでサーテットと表記される場合もある。

シシリアン
Le Clan des Siciliens
The Sicilian Clan
監督 アンリ・ヴェルヌイユ
脚本 アンリ・ヴェルヌイユ 
ジョゼ・ジョヴァンニ 
ピエール・ペルグリ
原作 オーギュスト・ル=ブルトン
製作 ジャック・ストラウス
出演者 ジャン・ギャバン
アラン・ドロン
リノ・ヴァンチュラ
音楽 エンニオ・モリコーネ
撮影 アンリ・ドカエ
配給 20世紀フォックス
公開 フランスの旗 1969年12月1日
アメリカ合衆国の旗 1970年3月29日
日本の旗 1970年4月4日
上映時間 124分
製作国 フランスの旗 フランス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 フランス語イタリア語英語
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ストーリー 編集

通称“五月の蠅”こと一匹狼の殺し屋サルテ(アラン・ドロン)は、シシリアン・マフィア組長のヴィットリオ・マナレーゼ(ジャン・ギャバン)の力を借りて刑務所から脱獄した。パリに潜伏したサルテは、マナレーゼの息子アルドの妻であるジャンヌ(イリナ・デミック)と恋仲になる。

マナレーゼは、サルテが持ちかけた宝石の強奪話に乗り、ニューヨーク・マフィア組長のトニー・ニコシアを仲間に引き入れた。宝石展の展示物を、アメリカへの空輸中に飛行機から奪うという大胆な計画は、見事に成功した。

老齢のマナレーゼは、この仕事を最後に勇退し、故郷のシシリー島に戻る予定だった。しかし、サルテとジャンヌの不倫が、ファミリーの知るところとなった。マナレーゼはサルテをパリに呼び戻し、殺害する計画を立てるが、ジャンヌの機転でサルテは危機を回避した。

空港でサルテを待ち伏せたマナレーゼの息子たちは、情報を得たル・ゴフ警部(リノ・ヴァンチュラ)に逮捕された。一人残されたマナレーゼは、宝石強奪の分け前を渡すという口実でサルテを呼び出した。しかし、サルテへの復讐を果たしたマナレーゼを待っていたのは、逮捕という結末だけだった。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
東京12ch
ヴィットリオ・マナレーゼ ジャン・ギャバン 森山周一郎
ロジェ・サルテ アラン・ドロン 野沢那智
ル・ゴフ警部 リノ・ヴァンチュラ 田口計
ジャンヌ イリナ・デミック 藤波京子
トニー・ニコシア アメデオ・ナザーリ 寺島幹夫
セルジオ・マナレーゼ マルク・ポレル 納谷六朗
アルド・マナレーゼ イブ・ルフェーブル 森川公也
ジャック シドニー・チャップリン 渡部猛
不明
その他
芝田清子
稲葉まつ子
藤原登紀子
白川澄子
朝戸鉄也
糸博
友近恵子
浅井淑子
加藤精三
伊藤弘一
石丸博也
桑原たけし
平林尚三
増岡弘
西尾徳
演出 田島荘三
翻訳
効果
調整 杉原日出弥
制作 トランスグローバル
解説 南俊子
初回放送 1974年4月4日
木曜洋画劇場

外部リンク 編集