タケちゃんの思わず笑ってしまいました

タケちゃんの思わず笑ってしまいました』(たけちゃんのおもわずわらってしまいました)は、1983年から1987年にかけて断続的に日本で放送されたバラエティ番組ビートたけし冠番組のひとつである。

タケちゃんの思わず
笑ってしまいました
ジャンル バラエティ番組
企画 北野武
構成 大岩賞介
景山民夫
高田文夫
演出 三宅恵介
佐藤義和
出演者 ビートたけし
ほか
製作
プロデューサー 横澤彪
編集 瓜田利昭、今井克彦 ほか
制作 フジテレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1983年3月8日 - 1987年10月6日
放送時間火曜 19:30 - 20:54
放送枠火曜ワイドスペシャル
放送分84分
回数9
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フジテレビ系『火曜ワイドスペシャル』の枠内で放送され、同じくこの枠で放送された『ドリフ大爆笑』に続く名物企画として定着していた。

概要 編集

この時期に放送され、全盛を迎えていた『オレたちひょうきん族』のスタッフが集結。たけしの露出をより強めた構成を取っていた。たけしによる漫談コーナーや、俳優を中心とするゲストを交えてのコントを行っていた。また、後に『ひょうきん族』で人気キャラクターとなった、鬼瓦権造はこの番組で誕生した。命名は同番組の構成作家であった、高田文夫である。

2000年代に入りフジテレビのCS放送で2度の再放送が行われ(2004年1月にフジテレビ721、2009年6月から9月、12月にフジテレビONE)、2010年1月20日にはDVD-BOXが発売されている。

放送リスト 編集

Part1 編集

1983年3月8日放送。主な企画は「たけちゃんのゆすりたかりゲーム」「花田たけ次郎外伝 死んでもらいます」「タケちゃんの無声映画 逃げる」「宏ちゃんと語ろう」「火曜ワイドサスペンス劇場 積木の迷路」「芸能レポーターゲーム」など。ゲストは秋野暢子藤田弓子小川宏大島渚[注 1]安岡力也ポール牧坂本龍一[注 1]小山明子[注 1]片岡鶴太郎[注 2]三遊亭小遊三[注 3]魁三太郎伊藤美由紀藤原釜足明石家さんま

Part2 編集

1983年9月6日放送。主な企画は、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングのパロディー「世界に広げよう友達の×(バツ)」、刑事ドラマのうそをリアルに描くとどうなるかを再現した「太陽に叫べ!」、露木茂[注 4]に本音、皮肉がたっぷりこめられたニュース原稿を読ませる「本音ニュース」、たけしと石坂浩二の「本音と建前トーク」など。ゲストは石坂浩二[注 5]桑名正博藤田弓子荻島真一加納竜小野進也藤木悠金井大桑山正一[注 6]

Part3 編集

1984年3月13日放送。主な企画は、「ザ・銀行強盗」[注 7]「ホステスセミナー」「北千住まるごとHOWマッチ」「コメディアンになる為のギャグ講座『愛ある限り』」「たけしの新作漫談」など。「三浦さん当てクイズ」では、当時話題だったロス疑惑の三浦和義を、離婚が趣味という3人の「三浦さん(景山民夫)」の中から当てるという企画だった。ゲストは八名信夫近江俊郎高見知佳おすぎ[注 8]夏木マリ風祭ゆき森川正太三浦洸一轟二郎森下愛子

Part4 編集

1984年9月11日放送。主な企画は「ザ・刑事物語」「わくわく人間ランド」[注 9]「動物対談・犬田ワン」[注 10]「実践講座結婚への扉」「すしマージャン」など。ゲストは大杉勝男[注 11]川上麻衣子KINYA松本竜介[注 12]福地泡介岡田可愛丹古母鬼馬二山本紀彦岡本佳織羽賀健二稲川淳二古舘伊知郎[注 13]伊佐山ひろ子佐々木功

Part5 編集

1985年3月12日放送。主な企画は、「実践浮気講座」「軍団ギャグ一本勝負」「15秒に1度笑えるドラマ」など。サブ司会は俵孝太郎。たけしの漫談は「ヤクザのケンカ」。ゲストは金井大、藤田弓子、宮脇康之石井めぐみ江幡高志関弘子、加納竜、小野進也、苅谷俊介草川祐馬剛達人田島令子八神康子

Part6 編集

1985年10月29日放送。主な企画は、「ハードボイルドショートショート 奴を消せ!!」「スポーツワイドショー プロギャグニュース」[注 14]「入社試験マル秘必勝法」など。アナウンサーは逸見政孝[注 4]、ゲストはみのもんた田口計ほか。CSにおける再放送ではこの回は放映されていない

Part7 編集

1986年3月11日放送。主な企画は、「怪人√20面相」「視聴率研究ドラマ「見ろ」つくし」「お見合いTVゲーム」「お夜食バンザイ」「興奮する快感ビデオ」など。サブ司会は幸田シャーミン。ゲストは仲谷昇地井武男渥美国泰久保菜穂子浅茅陽子佐野アツ子新田純一沢田和美、藤田弓子、松本明子ほか

Part8 編集

1986年10月21日放送。主な企画は、「スーパーリアリズム会話 THE会議室」「権造ひとり旅」「私にも歴史あり」「犯人はこいつだ!!」「ワールド駄ジャレプロレス」「みんなのための科学」など。サブ司会は佐々木信也。ゲストは金井大、久保菜穂子、浅沼由紀子かわいのどか、仲谷昇、荻島真一、藤木悠、久保田篤松澤一之

Part9(タケちゃんの思わず休んでしまいました) 編集

1987年10月6日放送。フライデー襲撃事件の謹慎が解けての放送。120分枠でたけし軍団と演じるミニコントを中心に構成された。新作のほか、以前放送された「ザ・銀行強盗」(Part3)、「ゴルゴ北野」(Part6)を"名作コント"として再び放映。ゲストは荻島真一、ストロング金剛、森川正太、白川和子睦五郎、江幡高志、浜田寅彦

出演 編集

スタッフ 編集

関連項目 編集

  • 新浦壽夫 - 当番組は改編期前に放送されることが多く、予算を抑えたい時や特に企画が無い時に組まれる例えとして当時巨人ローテの谷間で投げていた彼の名を挙げていた。ローテーションの一角となったその後も「当時谷間の新浦も今ではエースになってしまい」と話題に挙げていた。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b c この年公開の映画『戦場のメリークリスマス』繋がりで出演(大島は監督、坂本は共演者、小山は大島夫人)。
  2. ^ たけしと片岡は当時共に太田プロに所属していたことから(片岡は現在も同社在籍)複数のたけしメインの番組に出演していたが、たけしが太田プロを離れオフィス北野(現・TAP)に移籍し、片岡自身も俳優業を重きに置くようになって以降はたけしと距離を置くようになった(但し、後述するおすぎと違い、現在もたけしに対しては尊敬の念を持っている)。
  3. ^ この年真打に昇進、同年10月からは現在も継続中の『笑点』(日本テレビ)の大喜利レギュラー回答者に就任。
  4. ^ a b 当時、フジテレビアナウンサー。
  5. ^ 同時期にたけしと石坂は『世界まるごとHOWマッチ』(毎日放送制作・TBS系)やトヨタCanon両社のCMなど複数の作品で共演していた。
  6. ^ 放送2日前の9月4日に61歳で逝去したため、出演コントの直後に収録日を含めたお断りと桑山追悼のテロップが表示された。
  7. ^ このコントの一部は放送から11年後の1995年に公開の北野武監督のコメディ映画『みんな~やってるか!』で再現された。なお同作での強盗役はたけし(北野)ではなくダンカンが演じた。
  8. ^ 放送当時は『気分はパラダイス』(テレビ東京)で共演するなど、完全に水と油である現在では考えられないほどたけしとの関係は親密であった。
  9. ^ 出題VTRには当時絶大な人気を誇ったエリマキトカゲのパロディである「ハラマキおやじ」などが登場。また、コントの締めのBGMとして本家『わくわく動物ランド』(TBS)同様薬師丸ひろ子の『すこしだけやさしく』(作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一)が流された。
  10. ^ 後に『FNS27時間テレビ』内のコーナー『さんま・中居の今夜も眠れない』に2008年から「中継」と称して登場する「火薬田ドン」に派生した。
  11. ^ 前年ヤクルトスワローズで現役引退、この年からフジテレビ及びニッポン放送ショウアップナイター』解説者に就任。
  12. ^ 松本の出演コントは伊佐山扮する女性をナンパしようとして断られ負け犬の遠吠えをするという内容だったが、コントの分数が1分にも満たず『ドリフ大爆笑』の「もしものコーナー」における高木ブー出演コントのような扱われ方だった。
  13. ^ この年6月テレビ朝日を退社しフリーアナウンサーに転身。
  14. ^ 投手のネタ振りに対して打者がギャグをかまし、球審のたけしがジャッジする、という設定。例:大森うたえもん「八百屋のおじさん、今何してんの?」松尾伴内「(村田英雄の『無法松の一生』(作詞:吉野夫二郎、作曲:古賀政男)を歌い始める)」たけし「空振り三振!!」松尾「♪…口も荒いが、イモ洗い♪」たけし「振り逃げ!」

外部リンク 編集