マダラウミヘビ(斑海蛇、Hydrophis cyanocinctus)は、爬虫綱有鱗目コブラ科ウミヘビ属に分類されるヘビ。有毒で、神経毒を持っている[2]

マダラウミヘビ
マダラウミヘビ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: コブラ科 Elapidae
亜科 : ウミヘビ亜科 Hydrophiinae
: ウミヘビ属 Hydrophis
: マダラウミヘビ
H. cyanocinctus
学名
Hydrophis cyanocinctus
( (Daudin1803))
和名
マダラウミヘビ
英名
Banded sea snake[1]

分布 編集

南西諸島沿岸に分布するが、まれに本州でも見られる。国外には、東アジア沿岸からペルシア湾まで。[1][2]

形態 編集

全長110-180cm[1][2]、頭胴長は100-170cm[2]

背面は薄黄色ないし黄褐色で、黒色の帯状の模様が横に入る[1][2]

頭部は小型で、鼻孔は背面側に開く。[1][2]また、頭部には黒色の模様が入るが、個体差が大きい。[2]

体鱗列数は胴の中央部で37-47列、腹板は極めて小型で290-390枚、尾下板は37-57枚で交互に入る[2]

クロガシラウミヘビとは、側頭板が二枚であるところ(クロガシラウミヘビはほとんどの個体が側頭板が一枚のみ)[1][2]で区別できる。

生態 編集

その生態は詳しくは分かっていない[1][2]。主にを食べるとされる[1][2]。性質は荒い[2]

繁殖 編集

胎生で、仔蛇は一度に3-15程が産まれる[1][2]

人間との関係 編集

特定動物に指定されている。神経毒を持つ毒蛇であり、比較的荒い性質がある。ことに陸上では攻撃性が増すことが予想され、重大な事故に繋がる危険性がある[2]

参考文献・出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 決定版 日本の両生類爬虫類、平凡社、 著者:内山りゅう、沼田研児、前田憲男 2002年9月1日出版 306頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 北隆館 原色爬虫類・両生類検索図鑑 著者:高田榮一、大谷勉 2011年6月1日出版 165頁

関連項目 編集

外部リンク 編集