三次鉄道部(みよしてつどうぶ)とは、広島県三次市にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道部の一つである。

三次鉄道部
三次駅 駅舎
基本情報
鉄道事業者 西日本旅客鉄道
帰属組織 中国統括本部
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本項では三次機関区についても記述する。

概要 編集

ローカル線の活性化と効率的な鉄道運営ができるように1991年4月1日から鉄道部制度を導入し、広島県北東部を中心に三次鉄道部が運営するように改められた[1]

三次駅構内にあり、中国統括本部が管轄している。

所属車両 編集

三次鉄道部に所属する車両はなく、下関総合車両所広島支所所属のキハ120系気動車が常駐する。

乗務範囲 編集

乗務員は運転士のみ所属しているが、かつては車掌も所属していた。

  • 芸備線:備後落合駅 - 広島駅間
  • 福塩線:府中駅 - 塩町駅間

歴史 編集

三次機関区 編集

三次機関区は芸備鉄道の国有化を契機に、1933年11月15日に広島機関庫備後十日市分庫として開設され[11](1936年10月10日備後十日市機関区に改称[12]8620形C12形C56形などの蒸気機関車が配置されていた。戦後は、C58形も配置されていた。1954年12月10日に三次機関区に改称。1963年9月20日に芸備線管理所が発足し移管。1971年3月に無煙化。かつては扇形機関車庫があったが撤去された。なお、転車台が2016年4月まで残されていたが、東武鉄道でのSL運転のため同社に譲渡され、鬼怒川温泉駅に移設された[13]

脚注 編集

  1. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-113-9 
  2. ^ 中国統括本部直轄・新見駅管理。
  3. ^ データで見るJR西日本2021 - 西日本旅客鉄道 p.94
  4. ^ 中国統括本部直轄・福山駅管理の駅長配置地区駅。
  5. ^ 『国鉄気動車客車情報 61.11.1改正号』ジェー・アール・アール、1986年。
  6. ^ 村上心『日本国有鉄道の車掌と車掌区』成山堂書店、2008年。ISBN 978-4-425-30341-0
  7. ^ a b 『JR気動車客車編成表 '05年版』ジェー・アール・アール、2005年。ISBN 4-88283-126-0
  8. ^ 「JR年表」『JR気動車客車情報 89年版』ジェー・アール・アール、1989年8月1日、145頁。ISBN 4-88283-110-4 
  9. ^ 長船友則『RM LIBRARY 222 三江線88年の軌跡』ネコ・パブリッシング、p.46。
  10. ^ 鉄道ジャーナル記事の訂正, 鉄道ジャーナル社, (2008-11), http://www.rjnet.jp/teisei_10.html 
  11. ^ 『鉄道省年報. 昭和8年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 『鉄道省年報. 昭和11年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 蒸気機関車(SL)復活運転の車両・施設計画概要について - 東武鉄道ニュースリリース(2016年4月21日) (PDF)

参考文献 編集