八二一(はにはじめ)は、大阪府写真家ユニット。来秀則(らいひでのり、12月14日生まれ)と藤原なつみ(ふじわらなつみ、7月3日生まれ)の夫婦である。ユニット名の「八二一」は「ハナ肇」をもじったもの。

概要 編集

ネコイヌの写真撮影を中心に活動しており、『あにまるパラダイス』など、動物系の雑誌に連載を持つ。また、飼いネコはっちゃんの写真集は、ユニークなポーズを捉えた写真で人気を集めている。ガムテープで補修されたものに着目した「ガムテープであれが治る」など、ウェブサイト『デイリーポータルZ』や、雑誌『猫びより』(日本出版社)の連載などで、街にある変わった物も題材にしている。

飼い猫「はっちゃん」 「きゅうちゃん」 編集

八二一の写真の主なモデルであるはっちゃん(2002年1月8日(推定) - 2016年6月9日)は、もとは神戸市内の公園で地域猫として生活していた猫であった。同じ公園のホームレスにより、忍者ハットリくんのような機敏な動きから「はっちゃん」という名前がつけられたとされる。写真撮影に通っていた八二一が地域猫のボランティアの勧めで里親となり、「八二ハッチ(はにはっち)」と本名が付けられた。

大の字で寝るなどユニークなポーズを取るために、八二一が数多くの写真を撮り、発表したことで注目を集めた。ブログ「はっちゃん日記」は、毎日15万件以上のアクセスがあり、これまでに出た写真集は、トータル10万部以上を越える売り上げがあり、雑誌などでは「日本一有名なネコ」と紹介されることがある。後年自身初の主演DVD「はっちゃんthe movie」も発売された。

なお、はっちゃんは右耳の先が欠けている。これは、地域猫のときにボランティアに去勢手術を受けた印として切除されたものである。

2016年平成28年)6月9日、死去[1]

「はっちゃん」の死後、「はっちゃんにそっくりな子猫がいる」との連絡を受け、2016年10月1日より神奈川県で保護された子猫だった「きゅうた」(通称:きゅうちゃん)を新たに迎え入れている。[2]

著作一覧 編集

主な著作 編集

写真を担当した作品 編集

DVD 編集

  • 『はっちゃん the movie』(2006年6月1日、シンフォレスト)
  • 『はっちゃん the movie 2』(2006年11月30日、シンフォレスト)

脚注 編集

  1. ^ 本当にありがとうございました”. はっちゃん日記 (2016年6月9日). 2016年6月11日閲覧。
  2. ^ [1]

外部リンク 編集